オスカー外国語映画賞候補作品に、反対署名運動
第78回アカデミー賞
パレスチナ人の自爆テロにより殺害されたイスラエル人の家族が、およそ3万2千の署名を集め、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされている『パラダイス・ナウ』をリストから外すよう活動している。
この作品は、実際に起きた自爆テロをとりあげ、テロに加担する2人の男性の最後の2日間を追ったドラマで、ゴールデン・グローブ賞では最優秀海外作品賞を受賞した。
しかし、このテロで犠牲となった若者の家族が、この映画を「犠牲者の痛みを無視し、世界にさらなるテロを誘発する」として抗議。署名はウェブサイトで集められ、パレスチナ人活動家によってアカデミー映画協会へと手渡される。テロの現場となったテルアビブでは、公開が始まってからチケットの売り切れが続いている。[3月2日 エルサレム]