『ナルニア国物語』『ロード・オブ・ザ・リング』に続くのは韓国産映画!
8日、ソウル市内のホテルでソン・ガンホ最新作『グエムル-漢江の怪物』の製作発表会が行われた。
本作は、韓国のシンボルともいえる川・漢江(ハンガン)に正体不明の恐ろしい生命体が出現し、平凡に暮らしていた家族が怪物と闘う姿を描いた作品。
ソン・ガンホは映画の中で、中学生の娘を持つ36歳の父親で、金髪頭にゆっくりとした独特なしゃべり方、一度に一つのことしか考えられない思考回路のキム・カンドゥ役を演じる。会見での質疑応答で、ガンホは役作りのために半年間、金髪頭だったことに触れ、「まわりからは『もう演技が駄目だから髪型で勝負しようってことになったらしい』といううわさまで聞こえてきた。そのうわさを一掃するためにも映画が早く公開されてほしい」と会場を沸かせた。
『殺人の追憶』でもガンホと組んだポン・ジュノ監督は、ソン・ガンホが演じるキャラクターを「がっしりとした体つきだけど、シュワルツネッガーではなく、『どもりながらも卑劣で、愛おしくも乱暴なスティーブ・ブシェーミ』」と表現し、注目の'怪物'については、「ソン・ガンホが闘うに見合った怪物像、韓国的な怪物像を作るように努力した」と話した。
5月に行われたカンヌ国際映画祭では監督週間に招待、スタンディングオベーションを受け、海外メディアから作品とガンホの演技が大絶賛された『グエムル-漢江の怪物』。描かれる人間ドラマも重厚ながら、ビジュアル・エフェクトは『ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを手がけた WETA社が担当ということもあり、五感の刺激を期待できそうな作品と、韓国国内でも公開前から評判が高い。
日本をはじめアメリカ、イギリスなど11か国への輸出も決定している。キャストはそのほか、パク・ヘイル(『殺人の追憶』)、『リンダリンダリンダ』のぺ・ドゥナなど。『グエムル~』は韓国では7月27日に公開が予定され、日本では9月2日に東宝洋画系にて全国公開予定。