11年ぶりの周防監督、役所広司のオヤジギャグにドキッ!
20日、初日を迎えた話題作『それでもボクはやってない』の舞台あいさつが、日比谷・シャンテシネで行われ、監督の周防正行、主演を務めた加瀬亮、役所広司らキャスト陣が登壇。満員の客席からは、温かい拍手が巻き起こった。
同作は、冤罪(えんざい)事件を通して日本の刑事裁判のあり方を問いかける社会派ドラマ。前作『Shall We ダンス?』から11年のブランクを経て、公開初日を迎えた周防監督は、終始、感慨深げな様子だった。「11年前の舞台あいさつも同じことをしたんですけど……」と突然、カメラを取り出し、客席を撮影し始めた周防監督。
一方、ベテラン弁護士を演じた役所広司は、「たくさんの方に観てもらわないと、『それでもボクはやって(流行って)ない』になっちゃうんで、ぜひよろしく」とコメント。場内が笑いに包まれる中、周防監督は、自作のタイトルに隠された不吉な(?)メッセージに驚いていた。
ハリウッドリメイクにまで至った『Shall We ダンス?』から一転、裁判という硬派な内容だが、「人が人を裁くということは、どこの国でも行われていること。その意味では、ダンス同様、海外でも通用する普遍的なテーマだと思う」と周防監督。
先日、ニューヨークで行われたプレミア試写でも好評を博した同作は、『硫黄島からの手紙』の加瀬亮、『バベル』の役所広司らすでに国際的に認知された俳優が出演していることもあり、日本のみならず、世界中で“流行る”可能性がありそうだ。
『それでもボクはやってない』は、全国公開中。
『それでもボクはやってない』オフィシャルサイトhttp://www.soreboku.jp/