松本人志が監督デビュー作で“世界の北野”に挑戦状?
25日、「ダウンタウン」の松本人志が、映画監督デビューすることが分かった。企画、監督、共同脚本、主演を務めた映画のタイトルは『大日本人』。すでに8か月を要した撮影は終了しており、現在、今年6月の全国ロードショーを目指し編集段階だという。同日、松本自身が、製作発表記者会見に出席し、監督デビュー作について語った。
司会者から「それでは、監督、お願いいたします!」と会見場に呼び込まれた松本は、多数のマスコミ関係者を前に、開口一番「居心地が悪いですねー」と照れていたが、“監督”と呼ばれることに違和感はない様子だった。
タイトル以外は、ストーリーもジャンルも共演者も不明という謎だらけの『大日本人』。その内容について「今の日本の現状について、思っていることを描いている。僕が演じるのは、自分なりのヒーロー像」と松本。それ以上の具体的な説明はなかったが、「邪道もはなはだしい内容だが、誰も見たことがない映画に仕上がっている」と作品の出来映えに並々ならぬ自信を見せていた。
とはいえ、全国200館でロードショー公開されると知ると、「本当はコソッとどっかで上映して、コソっと終わりたかったんですけど」と本音をもらす一幕も。松竹の野田専務から、「ぜひ、北野武を越える監督になってほしい」とエールを送られると、「僕の映画は、武さんのと違って、テレビの延長線上なんで……」と自らのスタンスを語っていた。
この日は、吉本興業の吉野社長も出席するなど、松本にとってはプレッシャーのかかる会見となったが、最後には「何なんでしょうね、この雰囲気。若干、スベってる感じが……」と笑いを取ることも忘れていなかった。
『大日本人』は6月全国松竹系にて公開予定。
『大日本人』オフィシャルサイトdainipponjin.com