氷の妖精?加藤ローサが極寒の中で「意外に寒くない」発言!
弱小の少年アイスホッケーチームと、フィギュアスケートをする少女との間に起きる奇跡を描いた感動作『スマイル 聖夜の奇跡』が2007年末に公開される。監督は『ロッカーズ ROCKERS』で監督としての才能を世の中にみせつけた陣内孝則 。
2月12日、北海道札幌市の月寒体育館にて本作のアイスホッケーの試合が行われるシーンが撮影され、マスコミに公開された。この日は、朝から600人ものエキストラが集まり夜20時まで撮影が行われた。
今年はスキー場が軒並み雪不足になるほど例年にない暖冬。しかし、ここ札幌にはまったく関係のないできごとのように、雪と寒さは超一級。撮影は体育館の中とはいえ、凍ったアイスホッケーリンクなだけに、室内といえども気温も零下だ。
「子役は俳優を食う」という定説のとおり、やはり子どもたちは生き生きと動き、表情もすばらしい。しかし、この日のスケートリンクで一番目立っていたのは、子どもたちではない。森山未來の恋人役で、フィギュアスケートをする少女のコーチを演じた加藤ローサだ。
少年アイスホッケーチーム「スマイルズ」のチームカラーであるオレンジのジャケットを着て、リンクにたたずむ姿はまるで「氷の妖精」。加藤はカーリングを描いた『シムソンズ』に次いで氷上での映画はこれで2作目。監督の陣内と同じく、温暖な気候の鹿児島出身の彼女にとってこの寒さはかなり過酷なはず。
東京からこの取材に駆けつけたマスコミ陣は早くもこの寒さに、顔が引きつっていたが、そんな中でも、彼女の笑顔は常にたえることがない。
女性は特に足腰を冷やしてはいけない! そんな中で加藤はこの「極寒対策」をどうしているのだろう。「『シムソンズ』の時はもっと寒かったんですよ。北海道のもっと北で、流氷が見えるようなところでの撮影だったんです。だから、今回は意外に温かいというか……そんなに寒さを感じていないですよ。しいていえばズボンを2枚はいているくらいです」と笑顔で答えてくれた。
撮影の合間にも子どもたちとも自然に笑顔で接する加藤の表情はとても優しく、その性格の良さがうかがえる。マスコミの間では「業界裏話」としてまことしやかに流れる「性格の良い俳優、悪い俳優」がいるが、加藤は特に「性格の良い俳優」として名が高い。そして、かわいい! そんな加藤ローサとホッケー映画なのにタップダンスで熱演する森山未來、テンポとリズムで陣内流の撮影を進める陣内監督、そしてほぼ役者としては素人の子どもたちが織りなす、『スマイル 聖夜の奇跡』は観る人の心をきれいにしてくれる映画に違いない。完成が待たれる。
『スマイル 聖夜の奇跡』は来冬に公開予定。
『スマイル 聖夜の奇跡』オフィシャルサイトgo-smilers.jp