ジブリのコンサートはハンパじゃない! 宮崎監督も踊りだす熱狂ぶり
9日、『ゲド戦記』DVD発売記念イベントとして、本作のサウンドトラックに参加したスペインのバグパイプ奏者・カルロス・ヌニェスが、“ゲド戦記を奏でる”と題したコンサートを開催した。会場には宮崎駿監督の長男で、本作で監督デビューを飾った宮崎吾朗監督、ジブリ映画でおなじみの鈴木敏夫プロデューサーも登場し、カルロスの奏でる音楽に合わせて踊りだすなど、大盛り上がりをみせた。
『ゲド戦記』の本編で登場した美しい風景が流れる中、その世界観に共鳴するような美しい音色を奏でるカルロス。ケルトミュージック特有のバグパイプの音色と足を踏み鳴らすステップで、会場は一気に『ゲド戦記』の世界に引き込まれた。
そしてハイライトは、突然音楽が止み、シーンと静まり返った会場に、一人スポットライトを浴びて登場した手嶌葵。本作で歌手デビューを果たし、ヒロインのテルーの声も務めた手嶌が、挿入歌の「テルーの唄」をアカペラで披露した。「心を何に たとえよう~」とあどけない少女のように素朴で清らかな歌声が響き渡った。
また、ジブリ作品『ホーホケキョ となりの山田くん』で音楽を担当した矢野顕子も登場し、独特の歌声でケルトミュージックを歌い上げ、会場を沸かせた。
アンコールには、カルロスの呼びかけにより、宮崎吾朗監督と鈴木プロデューサーがステージに登場。「本当にありがとうございました!」と言葉少なげな監督だが、会場に向かって深々と頭を下げ、体で感謝の気持ちを表現している姿が印象的だった。
カルロスの演奏に合わせ、監督、プロデューサー、矢野ら演奏者全員がステージ上で手をつないで踊りだした。さらに、一団はステージを降り、観客らと一緒になって手をつないで踊りだすといったサービスぶり。最後には、監督らとともに、一部の観客もステージに上がり、輪になって踊るなど、大盛り上がりで“ゲドの世界”に酔いしれた。
『ゲド戦記』DVDは7月4日発売。
オフィシャルサイト
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