平熱48度超え!? 『パッチギ! LOVE&PEACE』の熱きオトコが編集部にパッチギ訪問!
井筒和幸監督の最新作『パッチギ! LOVE&PEACE』の公開を目前に、本作で主人公キョンジャの兄アンソンを熱演している井坂俊哉が、シネマトゥデイ編集部を訪れた。
井坂は公開初日まで、全国各地で「全国1万人握手キャンペーン」を展開中。この日、1万人との握手の記録を目 前にした井坂は、編集部全員と固い握手を交わし、記録を更新すると、作品への熱き思いを語ってくれた。
『パッチギ!』を観たときから、井筒監督と仕事をする日を夢みていた井坂にとって、本作のオーディションは大きなチャンスだった。「それでも、最初は“アンソン”役のオーディションということすら知らなかったんです(笑)。ドキドキしながら監督に会ったんですが、必死に熱意を伝えたものの、井筒監督はまったく目を合わせてくれませんでした(笑)。そしたら3日後に“関西弁”のテストをすると言われて……」
静岡県出身の井坂にとって、“関西弁”はオーストラリア留学中に勉強した英語よりも難しいものだった。「3日間、死に物狂いで、“アホ、ボケ、カス!”などの関西弁を勉強しました。“やすし&きよし”さんのお笑いのDVDを見たり、関西の友だちと飲みに行ったり……、とにかく寝ているときも関西弁のテープを聞いていました」
関西弁との戦いは、アンソン役が決まってからも続いたが、井坂にとってのさらなる試練は“ケンカ”のシーンだった。「“幻星神 ジャスティライザー”でアクションをしていたんですが、逆にそれが仇になりました。見せるアクションはできたんですが、監督が作りたいのは“リアル”なケンカシーンだったので……。監督には、現場で、“当てろ!当てろ!”と怒鳴られながらケンカしていました。」
現場では、自分の放ったパンチが相手の役者に入ってしまうこともしばしば。クライマックスのケンカシーンの撮影は4時間にも及んだ。「ワンカットで、つぎつぎに殴り、殴られていかなければいけなかったんです。向こうの蹴りが思いっきり入ってクラッとなったとしても、「アンソン、ここで倒れたらアカーン!」と気合を入れながら突っ走りました」
ハードな撮影にボロボロだった井坂に火をつけたのは、息子チャンスを演じた今井悠貴の存在だった。「アボジ頑張って!と言われ、こいつのために頑張らなきゃ!と思いながら、アンソンとして戦いました」
戦いの連続だった撮影を終え、いま、映画の公開は目前。「ドキドキしてます! 撮影中から寝れなかったんですが、最近はより一層眠れなくなりました……」と不眠症気味の井坂だったが、映画への愛は人一倍。映画への熱い思いを全国各地を回り、握手で伝えてきた。「リ・アンソン一家を通して、生き抜くことの大切さを感じてください!」と熱いコメントを残して編集部を去っていった。
現在、井坂の握手記録は9571人(5月16日時点)。明日の公開初日に1万人を超えるのか気になるところだ。平熱48度ほどあるんじゃないか? と思わせるほど編集部の室温をガツンと上昇させた男、井坂俊哉の情熱は、明日からは多くの観客に伝わっていくことだろう。
『パッチギ! LOVE&PEACE』は、5月19日より全国一斉ロードショー。
『パッチギ! LOVE&PEACE』公式サイト pacchigi.jp