映倫が審査不可! ブッシュ暗殺にダメだしでタイトル変更
ブッシュ大統領が暗殺されるというショッキングな題材で描かれた『デス・オブ・プレジデント』(原題)。現大統領、しかも渦中の人、ジョージ・ブッシュを暗殺してしまうというのだからただごとではない。監督のガブリエル・レンジは本作を発表することにより謎の団体から“死の脅迫”を受けているほどだ。
本作はすでに日本公開が決まっており、邦題(日本独自のタイトル)が配給会社によって『ブッシュ暗殺』と決められポスタービジュアルも決まっていた。しかし、このたび映倫によって審査不可能になったと配給元のプレシディオが発表した。
映倫とは映倫管理委員会の略で映画作品内容を審査し、レイティング(年齢の制限)や映像の公共性や倫理などを審査する自主規制組織のこと。
ポスタービジュアルに使われていたのはブッシュ大統領暗殺の現場。この邦題とポスターがダブルで使用不可能となった。しかし、配給元のプレシディオは1982年に公開された『食人大統領アミン』というタイトルは現存している人間だったにもかかわらず映倫を通過していることをあげ『ブッシュ暗殺』で審査するよう交渉したが受け入れられなかった。
そのため、やむなくタイトルを『大統領暗殺』と変更し、ポスターもブッシュとみえる部分は削除したものにした。本作はトロント映画祭でも話題になり、国際批評家賞を受賞している。
『大統領暗殺』は10月公開
実在の大統領の暗殺を描いてしまった男
cinematoday.jp