竹内結子、1年半ぶりの復帰作に“母”の笑顔
11日、根岸吉太郎監督作品『サイドカーに犬』のプレミア試写会が都内で行われ、主演の竹内結子、松本花奈、根岸監督が舞台あいさつをおこなった。舞台あいさつの前には、本作の主題歌を歌ったYUIが、スペシャルライブを行い、主題歌の「Understand」と「Thank you My teens」の新曲2曲を披露した。
本作が、一般の観客に披露されるのは、この日が初めて。根岸監督は、感無量の面持ちで「ぼくにとって大事な大事な映画。実は、皆さんにお見せしたい気持ちの一方で、もう少し大事にとっておきたい気持ちもあります。今日はこの映画の誕生日です」とあいさつした。
また、1年半ぶりの映画復帰作となる本作で、たばこを吸って豪快に笑う“ヨーコさん”というエキセントリックな役柄を好演した竹内結子は、「肩に力が入らなかったと言えばうそになりますが、根岸監督のもとで、とてもリラックスしながら演じることができました。夏の夕暮れのキュンとするような映画です」と笑顔を見せた。
そんな竹内の笑顔が、一段と輝いていたのは、本作で“ヨーコさん”と友情を育む小学4年生の“薫”役を演じた松本花奈がコメントをしているときだ。「大阪からきた、松本花奈です」というあいさつから、「YUIさんのライブを聞いたら、“さぶいぼ”(鳥肌)が立った」「尊敬する女優さんは、竹内さんと、あと室井滋さん、あとウエンツ瑛士さんと、高田純次さん」と話して会場を爆笑の渦に包んだ松本を、竹内は終始、母のような優しい笑顔で見守っていた。
母親となり、さまざまな試練を乗り越えた女優“竹内結子”の笑顔からは、大切なものを守っている“女”としての強さと愛情を感じた。そんな彼女が演じる“ヨーコ”という女性は、強く、たくましく格好いい。「かっこよく見せようとしないでも、かっこよくいられる女性にあこがれる」と話した竹内は、自らも自然と、あこがれの女性像へと近づいていっているように見えた。
『サイドカーに犬』は、6月23日よりシネスイッチ銀座、渋谷アミューズCQNほかにて全国公開。
『サイドカーに犬』オフィシャルサイトsidecar-movie.jp