暴行、強盗、ドラッグ、警察に20回のお世話!…極悪マーク・ウォールバーグの逆転人生
大ヒット中の『ザ・シューター 極大射程』で主演を務めるマーク・ウォールバーグ。『ディパーテッド』での演技も評価され、着実なキャリアを築いている彼だが、実はとんだ不良……というよりは、極悪な少年時代を送っていた。
15で“不良”と呼ばれ、ナイフのようにとがっていたマーク。そのころ通っていた高校は中退。ストリートでブレイクダンスを踊り、悪さを働く青春時代を過ごしていた。
そのころ、兄のドニーは“ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック”というアイドルグループで、セレブの仲間入りを果たし、マークもこのグループのオリジナルメンバーではあったが、ポップなノリについていけず、そそくさと脱退している。
アイドルとして名前を売っていく兄の名声のかたわらで、弟のマークは相変わらず、酒とタバコとドラッグ漬けの日々を送る。当時、車泥棒、強盗、ドラッグの仲買を繰り返していたマークが警察のお世話になった回数は、なんと20回以上。
16歳のときにはベトナム人の中年男性をこん棒で殴り、さらには差別的な中傷暴言を吐いて逮捕。しかも警察が来たときは、自分自身もコカインと酒ですでに意識を失っていたとか……。“やんちゃ”というよりも、“極悪” “凶暴”なすさまじい少年時代を送る。
成人刑務所で服役後、「このままじゃあ、ダメになる!」と悟ったマーク。すでに“ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック”で有名になっていた兄、ドニーの力添えにより、マークはバンド“マーキー・マーク・アンド・ザ・ファンキー・バンチ”を結成すると1991年「ミュージック・フォー・ザ・ピープル」で全米デビュー。“ニュー・キッズのドニーの弟”の白人ラッパーということで、人気は急上昇し、MTVビデオ・ミュージック・アワードなどにノミネートされるなど大活躍するようになる。
しかし、過去の逮捕歴がマスコミに暴露されたことにより、一時仕事をほされる。
その後、不屈の精神で立ち上がったマークは、映画俳優としての道を歩みはじめ、1994年には、『バスケットボール・ダイアリーズ』でレオナルド・ディカプリオと共演。ボストンでドラッグにおぼれていく若者の姿をほぼ“地”で演じたマークは、この作品でレオとは大親友なった。
その後のキャリアは『ブギーナイツ』『パーフェクト・ストーム』『猿の惑星』そしてオスカーにノミネートされた『ディパーテッド』とキャリアを積み上げる。
最新作『ザ・シューター 極大射程』では封印していた、ムキムキ肉体を解禁。天才的な射撃手に変身し政府の陰謀に一人で立ち向かっていく孤高のヒーロー、ボブ・リー・スワガーを、クールに、アクションたっぷりで演じている。
今週のクローズアップ『ザ・シューター 極大射程』マーク・ウォールバーグ
cinematoday.jp
『ザ・シューター 極大射程』オフィシャルサイト
shooter-movie.jp