大ヒットの予感! 連日満席の試写室! マスコミで大評判の歌姫を描く愛のドラマ
今、映画評論家たちの間で、静かに話題を呼んでいる映画がある。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』だ。
1915年に誕生し、不世出の歌手として波乱万丈の人生を生き抜いた女性エディット・ピアフ。「あなたの燃える手で、私を抱きしめて」で知られる“愛の讃歌”の生みの親でもあるシャンソン歌手だ。“ピアフ”の名は、日本人には馴染みのうすい名前かもしれないが、フランス国民なら誰でも知っているほどの有名な歌手であり、本作もフランスで公開後、わずか8週で500万人を突破し、歴史的な大ヒットを記録した。しかし本作を観て感動を受けたのは、フランス人だけではない。
作品自体が、本年度アカデミー賞最有力候補と呼ばれているほど、フランス以外の国でも高い評価を受けているのだ。それは日本でも同様で、批評家たちの間では、話題が話題を呼び、現在マスコミ向けに上映されている試写は、連日満席となっている。
本作が高い評価を受けているのは、まず主役である“エディット・ピアフ”そのものの魅力にあるだろう。たとえピアフのことを知らなくとも、病で体が動かなくなっても歌い続けた彼女が音楽にかけた並々ならぬ情熱、最愛の恋人の死を乗り越え、強く生きた人生そのものが魅力的で、スクリーンに引き込まれてしまう。
そして何よりもこの作品を力強くしているのが、ピアフを演じるマリオン・コティヤール。少女時代から晩年までを、素晴らしい演技で演じ切った。不世出と言われた伝説的な歌手“エディット・ピアフ”をよみがえらせたマリオン。彼女は実際、歌ってはいないのだが、それに気がつくものはいないほど、ピアフの歌に表情を合わせる演技はアカデミー賞ものだ。病気により体がまったく動かなくなってしまっても、ステージでは直立して歌うピアフからは、背筋が思わずぞっとするほどの、鬼気せまる気迫を感じる。ピアフの映像資料はほとんど残っていないが、映画の中のマリオンを見ていると、ピアフの息遣いまでも感じることができる。そんな彼女の演技は、観客に大きな感動を呼んでいる。
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』は、9月29日より、みゆき座ほかにて公開
オフィシャルサイトpiaf.jp