堀北真希が自分で自分にキスしちゃう!? 演じるのはムリと葛藤した日々を告白
4日、帝国ホテルで、映画『東京少年』の完成披露記者会見が行われ、堀北真希、石田卓也、平野俊一監督、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウが登場した。今年1月に撮影された同作は、堀北演じる孤独な少女が、自分の中に眠るもう1つの人格である少年と、恋に落ちてしまう切ないラブストーリーだ。
この夏、高視聴率を記録したテレビドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」でも、男性役にチャレンジした堀北だが「ドラマでは男装した女の子でしたが、この映画では二重人格として、女の子と男の子両方を演じています」という彼女の言葉通り、役作りのアプローチはまったく違ったものになったそうだ。自分の中の別人格に恋しているため、その相手に決して出会えないのが、この映画の切ないポイント。物語のクライマックスでは、鏡越しに“自分で自分にキスする”という幻想的で物悲しいラブシーンもあるが、堀北はそういった難しい感情を見事に演じている。
とはいえ、二重人格を演じるのは苦労も多かったようで「脚本を読んだときは、まったくイメージがわかず、わたしにはできないと思った」と堀北。撮影中も、2つの役柄を演じることに対して、葛藤(かっとう)の日々が続いたというが、完成した作品については「精いっぱい演じた力作になった」とコメントし、満足そうな表情を浮かべていた。一方、丹羽多聞プロデューサーも「女優・堀北真希がひと皮むけた演技を披露してくれた」と太鼓判を押した。デビュー当初から仕事をともにしていたプロデューサーにとっても、堀北の成長ぶりはうれしい限りといった様子だった。
『東京少年』は2008年2月2日より新宿トーアほかにて全国公開