涙!感動!! 加藤登紀子が、夫の死を乗り越えて、ピアフの名曲「愛の讃歌」を熱唱!
6日、現在大ヒット中の映画『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』の公開を記念し、メイン上映館である有楽座で、歌手の加藤登紀子がミニライブを行い、エディット・ピアフの代表曲である「バラ色の人生」「愛の讃歌」の2曲を熱唱した。
この日、加藤が披露した「愛の讃歌」は、彼女自身が日本語訳をつけたバージョン。その内容は、オリジナルにかなり忠実で、これまで日本人が親しんできたロマンチックな歌詞とは大きく違うものだ。あえて、そうした理由について「ピアフが恋人にささげた曲だから」とコメント。ピアフは、この曲を発表する直前に、恋人のマルセル・セルダンを事故で亡くしたが、加藤もまた、2002年に長年連れ添った最愛の夫を失った。そんな彼女を支えたのが、歌うことで生きる希望を取り戻したピアフの姿、そして「愛の讃歌」だったのだ。
愛する者の死と、それを悲しむのではなく、生死を越えて共に生きていくことを歌い上げる加藤の日本語詞は、ピアフの精神をより受け継いでいた。「映画を観ながら、まるで自分がピアフのように歌ったり、叫んだりしていた」とピアフに激しく感情移入したという加藤が、深紅の緞帳(どんちょう)をバックに、黒のドレスに身を包み「愛の讃歌」を熱唱する姿は、確かに劇中のピアフそのものだった。
そんな彼女の熱唱に、幅広い客層で埋められた客席からは大きな拍手はもちろん、すすり泣きも聞こえた。花束を抱えて駆けつけたゲストの片岡鶴太郎も「素晴らしかった。気分が高まった状態で、この映画を観られるなんて、こんないいことはない」と、ぜいたくな上映会について語っていた。
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』は有楽座ほかにて全国公開中
オフィシャルサイト piaf.jp