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過激な性描写は芸術?「自慰的行為を強制した」と4人の女優に訴えられた監督を直撃!

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映画『はじらい』のジャン=クロード・プリソー監督
映画『はじらい』のジャン=クロード・プリソー監督 - 写真:細木信宏

 映画『はじらい』のキャストオーディションで、4人の女優たちから自慰的行為を要求されたとして訴えられ、最終的に有罪判決を受けたジャン=クロード・プリソー監督。製作された『はじらい』はフランスを代表する映画誌「カイエ・デュ・シネマ」の2002年ナンバーワンの作品に選ばれた。過去に映画『白い婚礼』でヴァネッサ・パラディを発掘したことでも知られる彼に話を聞いた。

 『はじらい』のストーリーは、カメラテストを受けた女性たちが真の性の喜びを開花する様を、映画監督の視点で描かれている作品で、実体験を基に製作されたのではないかと話題になっているスキャンダラスな内容である。果たしてそれは事実なのか、その疑問を率直に投げかけてみた。(この映画の一場面の画像はこちら)
 
 「わたしが初期に描いた構成は、半分はドキュメンタリー要素を含み、残りをフィクションにしながら、女性の性の喜びの探求を描くつもりだった。しかし製作過程で、その形式を変えて、今はギリシア神話の悲劇の構成に似通った映画に仕上がっている。

 映画内の最後の部分で使われた超現実主義的なフレーズは、オイディプス(ギリシャ神話に登場する人物。父を殺し、母と交わる)に言及したもので、オイディプスのとった選択を理解したことを表している」

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 性描写については、「実際、女優が性描写について俳優養成学校などで学んできたわけでなく、映画内での性描写は非常に難しいものなのです。わたしは、すべてのシーンでリハーサルをするのですが、長回し(カメラを長い時間止めずに撮り続ける)のラブシーンでは、リハーサルに8時間かかり、かなり体力的に疲労を感じたほどです」と話した。自分の信念に基づき、果敢に性描写に対してチャレンジする精神は、フランス映画が持つ魅力の一つだと感じさせてくれた。(取材:細木信宏 シネマトゥデイ)

映画『はじらい』はシアター・イメージフォーラムほかにて公開中
オフィシャルサイトhajirai-movie.jp

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