懐かしの“マッハ号”に中年オヤジらが大興奮!!
11日から13日、幕張メッセで“走り屋”や“車マニア”らが多数集まるカスタムカーの祭典「東京オートサロン2008 with NAPAC」が催された。この中で映画『マトリックス』シリーズなどで有名なウォシャウスキー兄弟が日本の人気アニメをモデルとしたハリウッドの最新映画『スピード・レーサー』の公開に先駆け、劇中に登場するレーシングカーの“マッハ”号と未来型レーシングカー“Garaiya(ガライヤ)”の原寸大模型が一般公開された。
今回、カー用品専門店のオートバックスセブンと、タイヤ製造メーカーの横浜ゴムがこの映画に製作協力をしたことから、展示される運びに。オートバックスのブースでは、初日の11日に記者会見という形で華々しく“ガライヤ”が初披露された。映画ではクライマックスの場面で登場する車の一つだ。報道陣約100人に加え、一般ギャラリーも約200人が詰めかけ、その勇姿をカメラに収めようと“おしくらまんじゅう”状態に……。50代のあるプロカメラマンは、「思ったより奥行きがある車でカッコイイね! いい絵が取れて満足だ。それにしても昔、よくこのアニメの漫画を読んでいたなぁ」と普段の仕事の時以上に熱心な様子で、夢中になって撮影していた。
ヒーローカーの“マッハ号”は、先のベルリンでの会見時に原寸大模型が初披露されたが、日本での公開は、今回が初めて。これにタイヤを提供した横浜ゴムのブースで展示されていた。車はアニメとまったく同じデザインで、忠実に再現されている。「子どものときにプラモデルを持っていたけど、実際のサイズはこんなに大きかったとはね。アニメでは運転席のボタンを押すと車がジャンプしたり、水中を潜ったり、山を登ったり、偵察用の小型飛行メカが出てきたり……。ありえない設定だけど、車が生き物みたいで、面白かったなぁ」と40代の中年男性は目を潤ませた。ビジネスの商談でやってきたスーツ姿の男性グループは、偶然目にして「おい、誰かカメラ持ってきたか?」と仕事そっちのけで(?)、“マッハ号”をバックに記念撮影。子どものようにはしゃぐ姿が印象的だった。
『スピード・レーサー』は、1960年代後半、日本の多くの中年男性が少年時代に熱狂したヒーローアニメ「マッハ GoGoGo」を基に実写版として製作された。昨年の初夏、ドイツのベルリンで製作発表が行われ、主人公のスピード・レーサーにエミール・ハーシュ、ヒロインはクリスティナ・リッチがふんするほか、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマン、日本から真田広之、韓国からRAIN(ピ)が出演するなど豪華な顔ぶれにも注目が集まっている。
映画『スピード・レーサー』は7月5日よりサロンパス ルーブル丸の内ほかにて全国公開