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アン・リー監督、ショック隠せず!「ヒースの話題には触れないで……」

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(写真左から)ワン・リーホン、タン・ウェイ、アン・リー監督
(写真左から)ワン・リーホン、タン・ウェイ、アン・リー監督

 24日、マンダリンオリエンタル東京で昨年のヴェネチア国際映画祭のグランプリを受賞した映画『ラスト、コーション』の日本公開に先駆けてジャパンプレミアが行なわれ、タン・ウェイワン・リーホンアン・リー監督が来日した。

 劇中で流れるタンゴを歌う冴木杏奈と、日本における公式テーマソングを歌う中孝介の生ライブを観客と一緒になって鑑賞した3人は、「非常にエモーショナルで素晴らしいよ!」と顔を輝かせて楽しんだ。その後、意気揚々に報道陣の会見に臨んだ3人であったが、会見早々、映画『ブロークバック・マウンテン』で主役を務めて以来、親交のあるヒース・レジャー(同主演男優賞にノミネートされた)の死亡報道について外国人記者からコメントを求められたリー監督は、「今回は映画のプロモーションの席なので……」と顔を曇らせて意気消沈気味に……。すると慌てた配給元の宣伝担当者が「その質問はやめてください!」と大声で叫んでシャットアウト。

 そこで今回の映画の見どころについて報道陣から質問が飛ぶと、リー監督は気を取り直したようで、「日本占領下の上海という時代背景の中で、男女の激しい恋愛を描きました。非常にアジア的な感性の映画に仕上がっているので、日本の方々はどのように反応してくれるか、とっても興味があります」と意気揚々に明るく振るまっていた。

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 また各キャストに対する感想を聞かれると「トニーは素晴らしい! 最高級の俳優だから、何も言うことがないよ! 新人のタンと、トップアイドルのワンを起用するのは、冒険的でもあったけど、タンとは一目会ったとき、この子なら何でもやってくれる、とカンで分かったんだ! ワンは幼少をアメリカで過ごしているから、役柄と境遇が似ている青年でピッタリだったよ!」と熱弁をふるい、話題を呼んでいるラブシーンについては、「とにかくエモーショナルなんだ。決して低俗なものではないよ。映画的見地からみると、怒りという人間の激しい感情の起伏を投影している、非常に重みを持たせた場面なのです」とあふれんばかりの自信を見せていた。

 そんな、テンションが最高潮に達したリー監督に、「それではどなたか最後の質問をお願いします」と宣伝担当者が報道陣に求めると、今度は日本の記者からヒースについての質問が。これにはさらにゲンナリした様子でうつむいてしまったが、あきらめたのか顔を上げて「このプロモーションの席で言うべきではないけど……」と前置きしてから「非常に悲しい思いでいっぱいです」と現在の心中を語ってくれた。

 『ラスト、コーション』は、チャン・アイリンの短編小説を基に、戦争という時代背景の中で人間の本質を問うストーリー。日本占領下の上海で、暗躍した女スパイと政府要人の激しい恋愛模様を極限の性描写をもって描いている。

映画『ラスト、コーション』は2月2日よりシャンテシネほかにて全国公開
オフィシャルサイト wisepolicy.com

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