衝撃!女同士のキス、セックス満載のドラマヒロインは『フラッシュダンス』のジェニファー・ビールス!
テレビドラマ史上初めて本格的にレズビアンの世界を描いた衝撃の海外ドラマシリーズ「Lの世界」が、ついに日本でDVD発売された。プロモーションのため来日した主演のジェニファー・ビールスが、全米をはじめ日本で話題沸騰中の本作について語ってくれた。
ロサンゼルスを舞台にレズビアンの女性たちの人間模様をリアルに描いた本作は、2004年1月にアメリカケーブルテレビ局SHOWTIMEで放映がスタートするやいなや、一大センセーションを巻き起こした。すでにアメリカでは第5シーズンに突入している人気シリーズだが、何といっても衝撃的なのは、女同士のキスやベッドシーンのディープな性描写だ。素顔のジェニファーは夫と2歳の娘さんがいる“ストレート”の女性だが、このような過激なシーンを演じることに抵抗はなかったのだろうか。
「最初に女性とキスをするときはちょっと変な感じがあったわ。でも、わたし自身が同性愛についてわからないという気持ちがあったり、偏見を持ってちゃんと理解しないまま演じたりしたら、それが無意識のうちに演技に出てしまう。だからまず、彼女たちを理解しようと務めたわ。わたしは自分のセクシャリティーに自信を持っているの。つまり、足場がしっかりしているから、別の世界にもすっと入っていけたのよ。だから、問題なく演技ができたわ」とキッパリ答えてくれたジェニファー。でもゲスト出演した俳優の中には、そういう意味をしっかり理解しないままに演じて、葛藤(かっとう)を感じた人もいるのだそうだ。
本作は、登場する一人一人のキャラクターが深く掘り下げられているところが人間ドラマとしても秀逸だ。ジェニファーが演じるベッドは、美術館のアートディレクターとして活躍する知的でエレガントなキャリアウーマン。「彼女は自分がレズビアンであることにプライドを持っているけど、レズビアンは社会の中ではマイノリティーな存在。だからこそ社会的に成功しようと日々戦っている女性なの」と自身のキャラクターを分析した。そのテッドが、アフリカ系アメリカ人の女性と、黒人としてのアイデンティティーについて議論を交わす場面は非常に興味深い。「あのシーンはわたしのアイデアがかなり反映されているの。わたしは黒人と白人の両方の血を引いているんだけど、子どものころはわたしのような役が出てくるテレビドラマがなかったの。それを製作総指揮のアイリーン・チェイケン(彼女自身もレズビアン)に話したら、彼女は本当にオープンマインドな人で、キャストたちの意見をどんどん取り入れてくれたわ」と語る。だからこそ、女優としていっそうやりがいを感じて演技にも力が入るのだろう。
アメリカでは最初にゲイの人たちを中心に人気に火がつき、そのうち裕福なストレートの女性たちの間に広まり、最近では男性のファンも獲得している本作。「社会的に成功して洗練された女性たちは、このドラマの中のセックスありなしに関係ない、友情を含めた女性同士のかかわり方に惹(ひ)かれたようね。それからキャストたちのファッションがとてもすてきなところも人気の理由だわ」と本作の魅力を語ってくれた。
「Lの世界」vol.1(税込999円)は発売中
テレビドラマ「Lの世界」DVDコレクターズBOXは3月7日発売予定(税込10,290円)
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