エリザベス女王は、ファッションマニア!戦闘用のヘアースタイルまでスタイリング
ケイト・ブランシェットが、恋する気持ちを捨て、女王として生きる決意を迫られる女性の姿を敢然と演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた映画『エリザベス』。その続編で、今週末に公開される『エリザベス:ゴールデン・エイジ』には、前作同様、色とりどりのコスチュームが登場する。そして、もうひとつ注目したいのが、エリザベス女王が付けているウイッグだ。(この映画のギャラリーはこちら)
映画の中でエリザベス女王が、ファッションに強いこだわりを見せていたのは、史実に基づいている。“ヴァージン・クイーン”と呼ばれ、生涯で一度も結婚をしなかった彼女だが、独身を利点に変え、外交を優位に操っていた。そのため、美しさを保ち、外見にも気をつかっていた彼女は、ファッションには強い関心を抱いていたようなのだ。当時の、王立衣装管理部の記録には、エリザベス女王用の衣装が数千着あったと記載されている。
そして、当時の女性たちにとって頭に付けるウイッグは大変貴重なものだった。エリザベス女王も、何と数百個ものウイッグを所有していたらしく、本作でも、彼女のヘアスタイルはゴージャスに変化を遂げ、赤毛のボリュームがあるアップスタイルや、いくつものカールが並んだまとめ髪、そして戦闘に挑むときの長く下ろした髪。常に変幻自在の彼女のヘアスタイルは、すべてがウイッグ。作中に出てくる、エリザベス女王の衣裳部屋に並べられた無数のドレスとウイッグは圧巻だ。
主人公の衣装は変われど、ここまでヘアスタイルが変幻自在な映画のヒロインはいないだろう。前作で、アカデミー賞を受賞したメーク&ヘア・デザイナーのジェニー・シャーコアが、エリザベス1世の肖像画を参考資料に、ディテールにまでこだわり抜いて作り上げた、豪華なウイッグに注目してほしい。
映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』は2月16日より日比谷スカラ座ほかにて全国公開
オフィシャルサイト elizabeth-goldenage.jp