名匠・市川崑監督が死去、92歳肺炎のため…葬儀は密葬
映画監督の市川崑(いちかわこん)が13日午前1時55分、肺炎のため亡くなった。92歳だった。市川監督は去る1月24日、息苦しいと訴え、都内の病院に入院。その後、小康状態が続いていたが本日未明、家族に見守られ亡くなった。告別式は親族のみの密葬となり、後日東宝が主催でお別れの会を開くとのこと。
市川監督は1936年に『新説カチカチ山』の短編で監督デビューし、映画『 花ひらく 眞知子より』で本格的な長編映画デビューを飾る。映画『ビルマの竪琴』ではヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞の候補にもなった。1976年には人気小説の映画化『犬神家の一族』が大ヒットし、さらになんとその30年後の2006年には90歳で映画『犬神家の一族』を再び石坂浩二の主演で自らリメーク。舞台あいさつにも積極的に出向いていた。
2006年の映画の日、中央大会では「90歳を超えましたが映画をもう1本撮りたい」と健在ぶりを見せ、翌年には市川監督をリスペクトする岩井俊二監督によって映画『市川崑物語』も製作されるなど、まだまだ現役の監督としての活躍が期待されていた。
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