伝説的ロック・ミュージカル「レント」、12年のロングランがついに閉幕!
2005年にオリジナルキャストを起用し、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のクリス・コロンバス監督の手で映画化もされた、ブロードウェイ・ミュージカル「レント」が12年にわたるロングラン公演を経て、6月1日に閉幕することになった。「レント」は1996年にブロードウェイで初演され、同年のトニー賞ミュージカル部門で最優秀作品賞を含む4部門を受賞。またピューリッツアー賞でも最優秀作品賞を受賞するなど輝かしい功績をもつ作品だ。
「レント」のクリエーターであり、初演の前夜に病に倒れ35歳という若さで死亡したジョナサン・ラーソンの意志を継ぐかのように上演され続けていた12年という歳月は、ブロードウェイ歴代7位のロングラン記録。10年目を迎えた2006年には一夜限りでオリジナルキャストと歴代キャストが集い、チャリティー公演が行われ大盛況を収めた。
閉幕の直接の原因は客足の減少で、閉幕の知らせとともにファンの間で上演継続の署名運動などが展開されたが、現実を食い止めるには至らなかった。現在でも署名活動は続けられており、その数は1,600人を超えている。
日本では来日公演や日本人キャストによる上演などが行われ、11月には新たな日本人キャストによる再演が予定されているだけに残念な結果となった。ゴールデンウィークはニューヨークで伝説的舞台の有終の美を堪能するのもいいかもしれない。
「レント」はニューヨークのイーストヴィレッジに住む、家賃(レント)も払えない芸術家の卵たちが愛や友情、エイズ、死などに直面しつつも夢をあきらめずに生きていくという姿を描いたロック・ミュージカル。
オフィシャルサイトtohostage.com
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