『靖国』上映中止の背景は政治的圧力…表現者らが今日、緊急会見
5月からの一部上映が決まったものの、当初の予定であった4月12日の公開を中止せざるを得なかった映画『靖国 YASUKUNI』が置かれている現在の状況について、ジャーナリストや映画人、作家など表現者と定義される人々が今日、緊急会見を開くことになった。【関連写真はこちら】
呼びかけ人代表となったのはジャーナリストの土井敏邦、綿井健陽、映画プロデューサー安岡卓治。呼びかけ人には、ほかに漫画家の石坂啓、ジャーナリストの魚住昭、映画監督の是枝裕和など数十人の表現者が名を連ねる。
彼らの出した呼びかけ文によると表現者として、ドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』が置かれている現在の状況に憂慮し、発言することが今回の記者会見を開く主旨とのこと。
また、『靖国 YASUKUNI』の上映がいくつかの映画館で中止に追い込まれた背景には、稲田朋美衆院議員や有村治子参院議員によるさまざまな政治的圧力が原因であると明言。議員らによる「試写要求」は、結果として事前検閲となり、一部政治団体の上映反対活動に口実を与えたと訴えている。
さらに政治により、『靖国 YASUKUNI』の上映だけでなくさまざまな表現、報道の機会が損なわれることがないよう、表現の保障を呼びかけると結ばれている。
会見では、配給会社・宣伝から今回の上映中止問題をめぐる経緯が説明されるほか、本作の監督である李纓監督やジャーナリストの田原総一朗の発言も予定されている。
映画『靖国 YASUKUNI』オフィシャルサイト yasukuni-movie.com
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