カンヌ映画祭、会見でショーン・ペンや仏女優がタバコに次々と着火!
第61回カンヌ国際映画祭
第61回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の審査委員長で、ハリウッドのやんちゃ坊主で知られるショーン・ペンが14日、早速、悪童ぶりを発揮した。
ペンほか、米女優ナタリー・ポートマンなど9人の審査員が一同にそろった記者会見が行われた時だった。口火を切ったのは、映画『ペルセポリス』で知られるマルジャン・サトラピ監督。会見がスタートしてから40分が過ぎたころ、突然、「わたしたちの中では健康に問題がある人がいるので、ちょっと失礼させてもらうわね」と言うと、カバンからタバコをライターを取りだして一服。サトラピ監督に追随するかのように、ペンと仏女優ジャンヌ・バリバールが持参していたタバコに火を点けた。
ペンは同映画祭で優秀男優賞を受賞した「シーズ・ソー・ラヴリー」(97)のレッドカーペットでも、くわえタバコで登壇し、06年のトロント国際映画祭では記者会見で喫煙し、屋内での喫煙は法律で禁じられていたため罰金を払った”前科”がある。もちろんカンヌも”映画祭会場内は禁煙”が大人のマナーだ。そんな世相も法律も無視するように、世界各国のTVカメラを前にしての堂々とした吸いっぷりに、会場は大爆笑に包まれた。
記者会見では、そんな大人げないペンが無事に審査委員長を務めることが出来るのか、記者からの質問が集中。「審査員は朝8時30分からのプレス試写を見なければいけないが大丈夫か?」「12日の会期中ちゃんといる?」、果ては「そもそも、今の自分が置かれた状況を本当に楽しんでる?」という質問まで飛び出した。ペンは「もちろん、審査委員長を楽しんでるし誇りに思うよ。なんと言っても、僕は映画が好きなんだ。それに、ここは(会見でバリバールと独女優アレクサンドラ・マリア・ラーラに挟まれて)良い席だしてね。試写でタバコを吸うのはムリだとして、(酒を)飲むのはいいかな?(笑)」と、ちゃめっ気たっぷりに答えていた。(取材・文:中山治美)