不妊治療経験者の野田議員、10代の妊娠と少子化対策を語る!
22日、永田町の憲政記念会館で映画『JUNO/ジュノ』のトークイベント試写会が催された。ゲストは少子化問題に真剣に取り組んでいる衆議院議員の野田聖子氏。望まない妊娠をしてしまった16歳の女子高生を主人公にした本作を切り口に、生まれ来る命を大切に育てることがいかに重要か熱弁をふるった。【関連作品のギャラリーはこちら】
ヒロイン、ジュノと同じ16歳でアメリカへ留学した野田議員は、実際に大きなお腹で通学しているクラスメートもいたと当時を振り返り、「10代の妊娠・出産が決して現代に特有の事例ではなく、そうした不測の事態における日米の違いは世間体という概念にある」と指摘した。日本では本人の意志とは関係なく、親や周囲の人間が「みっともないからやめなさい」と決めつけ、「生まれた命についての議論がまったくない」というのが現状だと力説した。
また、不妊治療や流産の経験から命の尊さを再確認し、かけがえのない子どもの存在への思いを強くしたという野田議員、本作を観て「うらやましかった」というのが正直な感想らしい。それは妊娠そのものへの、さらには新たに生まれる命の受け皿があることへの率直なあこがれがあるようだ。そもそも日本では、初めに国ありきで、本来基本であるべき何人の子どもを産み育てたいかという個人の望みを政治も行政も考慮していない。今では幻想になりつつある専業主婦を基準に、間違ったシュミレーションで現状に即さない名ばかりの少子化対策になっているという。
そんな状況下、国会で奮闘する野田議員は、ヒロインの生きざまについて、「共鳴できるというか、頼もしい感じがしました」と強く共感を覚えた様子。彼女が家族や友人たちを巻き込みながら人生の一大イベント乗り越えて行く本作を観る方が、ちまたに流布する的外れな少子化論争に振り回されるよりも、ずっとまっとうで現実的な産んで育てて幸せになるための少子化対策が見えてきそうだ。
映画『JUNO/ジュノ』は6月14日よりシャンテ シネほかにて全国公開
オフィシャルサイト juno-movie.jp
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