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『トウキョウソナタ』黒沢監督が受賞のコメント「驚きました…」

第61回カンヌ国際映画祭

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黒沢清監督
黒沢清監督 - Photo:Harumi Nakayama

 第61回カンヌ国際映画祭にて、「ある視点」で黒沢清監督の『トウキョウソナタ』が大賞の次点にあたる審査員賞を受賞し、すでに帰国していた黒沢清監督がコメントを寄せた。

 「驚きました。僕たちが家庭の中で抱えている小さな問題は、どうやら世界の問題でもあったようです。この受賞の喜びを仲間たちと分かち合いたいと思います」と驚きと同時に喜びもかみしめているようだった。黒沢監督は夫人が5月10日に軽度の脳梗塞で倒れたためにこの映画祭への参加を見合わせる予定だったが、夫人の体調が少し回復したために急きょカンヌ入りしていた(現在は帰国)。【関連作品の写真はこちら】

 本作は東京に暮らす、ごく普通の家族がたどる崩壊から再生までの道のりを、家族のきずなをテーマに見つめ直した人間ドラマ。仕事に没頭する毎日を送っている平凡なサラリーマンの佐々木竜平(香川照之)が、ある日突然、長年勤め上げた会社からリストラを宣告されてしまう。一方、世の中に対して懐疑的な心を持っている長男・貴(小柳友)は家族から距離を置くようになり、一家のまとめ役だったはずの妻・恵(小泉今日子)にも異変が起き、物語は思わぬ方向へ展開していく。小泉今日子や香川照之というベテランのほか、ブラザートムの息子、小柳友が出演していることでも話題だ。

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 黒沢清監督は1955年生まれ。1983年『神田川淫乱戦争』でデビューする。Jホラーの担い手として数々の作品を発表し、『ニンゲン合格』でベルリン国際映画祭出品、『カリスマ』(1999)でカンヌ国際映画祭に出品したころから国際的な注目を浴び、ヨーロッパを含む世界各国で黒沢作品が上映されはじめる。過去に第56回カンヌ国際映画祭では、『アカルイミライ』がコンペ部門に出品されており、第54回カンヌ国際映画祭では、ある視点部門に出品された『回路』が国際批評家連盟賞を受賞している。いま日本の監督の中で、“世界に通用する監督”として活躍している数少ない監督の一人だ。

映画『トウキョウソナタ』は2008年秋、恵比寿ガーデンシネマにて公開
オフィシャルサイト tokyosonata.com

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