『ダ・ヴィンチ・コード』の前章『天使と悪魔』教会での撮影を拒否される
映画『ダ・ヴィンチ・コード』の前章『天使と悪魔』を撮影中のロン・ハワード監督が希望していた教会での撮影をローマの教区から拒否された。
撮影に使われる予定だったのは、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会とサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会で、ラファエロがデザインしたチャペルがあるほか、カラヴァッジオの絵画、ベルニーニの彫刻が飾られ、ローマの宝とされている。教区のスポークスマンは教会の視点とは異なる作品に手を貸すことはできないと言っているが、教会側が拒否できるのは内部の撮影だけで、外観の撮影にストップはかけられない。
『ダ・ヴィンチ・コード』の撮影の際もロンドンのウェストミンスター大聖堂での撮影許可が得られない事態が起きている。「この作品は『ダ・ヴィンチ・コード』の前章。テーマが類似していることは明確です」と教区のスポークスマンはコメントし、カトリック教会は本の内容を認めない姿勢を崩していない。『天使と悪魔』でも世界のカトリック教徒によるボイコット、デモ、上映中止などが予想される。