ジブリ展に『千と千尋の神隠し』カオナシが登場!ユラユラと写真撮影
25日、東京都現代美術館にて、明日26日から開催される「スタジオジブリ・レイアウト展」の内覧会が行われ、開会式に館長の氏家齋一郎氏と、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、そして映画『千と千尋の神隠し』の千尋役などでスタジオジブリと親交の厚い柊瑠美が登壇してテープカットを行った。
東京都現代美術館の館長だけでなく、日本テレビの代表取締役会議長としても広く知られる氏家氏が、「われわれ日本テレビが……」と言いかけ、「あ、今日は館長だったんだった……」と訂正して笑いを誘うというあいさつから始まった開会式。そんな氏家氏に、「当代きっての伝説的な名プロデューサー。伝説になり過ぎると早死にしてしまうから、気を付けろといつも言ってるんですが……」と紹介された鈴木プロデューサーは大爆笑しながらも、「すべてのアニメ作品の元になっているのが、レイアウト。宮崎駿は、アニメーターとして初めてやったレイアウトという仕事に誇りを持っています。そして常々、宮崎駿は『もう一人の宮崎駿がほしい』と言ってきましたが、それは、『もう一人、レイアウトマンとしての宮崎がいれば』ということでした」と宮崎監督に代わって熱弁。
1,300点にも及ぶ膨大な展示物の中には、スタジオジブリの最新作、映画『崖の上のポニョ』に関するものも展示されており、「エンドロールのクレジットをあいうえお順にするという画期的なことを試みたので、そのバックで流れる絵にはあまり目が向かないかもしれないですが、その本物が展示されているので、それを見てほしいです」と鈴木プロデューサーならではの見どころも紹介された。『崖の上のポニョ』は、公開3日間で125万人もの観客を動員しており、これを氏家氏が「日本で一番ヒットした映画『千と千尋の神隠し』は、2,300万人を動員しましたが、このペースでいけば、あと30日で超えることになる」とジョークを飛ばして会場の笑いを誘っていた。
なおテープカットには、『千と千尋の神隠し』でおなじみのカオナシが登場。テープカット用の白い手袋を持ってユラユラと現れると、会場のちびっ子たちから「あ、カオナシだ~!」との声があがり、開会式後には子どもたちだけでなく、大人たちからも記念撮影をせがまれていた。
「スタジオジブリ・レイアウト展」は、7月26日(土)から9月28日(日)まで開催。ジブリ作品だけでなく、宮崎監督がかかわったテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」「未来少年コナン」などの作品のレイアウトも展示されており、宮監崎督本人の手によるレイアウトなどを見ることができる。