『20世紀少年』パリでプレミア開催!本物のモナリザの前で唐沢、常盤が会見
世界12か国で翻訳され、世界規模で注目を集めている浦沢直樹の同名マンガの映画化『20世紀少年』のワールドプレミアが19日(現地時間)、日仏交流150周年公式イベントとしてフランスのパリで開催され、主演の唐沢寿明、常盤貴子が熱狂的な現地のファンの前で記者会見を行った。
原作がフランスの権威あるアングレーム国際漫画祭で最優秀長編賞を受賞するなど、パリっ子たちの日本のマンガに対する評価はかなり高い。そんな理由からかフランスの配給会社からの熱烈なラブコールがあり、今回のワールドプレミアが実現することとなった。それだけでも異例のことだが、さらに驚くのは世界初の試みとして、ルーブル美術館内の「モナリザの間」で記者会見が行なわれたことだ。この部屋にある絵画はもちろん、有名な「モナリザの微笑」だ。そのほほ笑みを背に、唐沢と常盤が記者たちからの質問に答える姿は何とも不思議な光景で、本作がどれほど世界規模の作品であるのかを感じさせる会見だった。
貴重な体験をした唐沢は「モナリザの間を貸し切って会見をするなんて夢のようです」とこの状況が信じられないといった様子。一方、黒いロングのストレートの髪型に着物という日本人形のような姿で登場した常盤は、「この盛り上がりが世界に伝染すればうれしい。お祭り気分で観る映画です」とこの状況を楽しんでいるようだった。
『20世紀少年』ワールドプレミアはシャンゼリゼ通りに面した劇場で開催され、400席あるスクリーンは満席。さらに200人にもおよぶキャンセル待ちの列が凱旋門近くまで続くなど、『20世紀少年』のとどまることを知らない人気ぶりを垣間見ることができた。集まった観客らはみんな『20世紀少年』特製Tシャツを着て、唐沢らと一緒に物語のシンボルとなっている人差し指を立てたポーズを取りながら「ケンヂ! ユキジ!」と大盛り上がりだった。
『20世紀少年』はケンヂ(唐沢)が、少年時代に書いた“よげんの書”の通りに起こる事件の裏にある謎の存在が企てた地球滅亡計画を仲間とともに阻止しようと奮闘するサスペンス・アクション。監督は堤幸彦で、原作者の浦沢は脚本も担当している。全3部作からなる超大作で、フランスでは第1部が2008年の冬に公開される予定だ。
映画『20世紀少年』は8月30日より全国公開