超ミニスカの60代!パトリシア激白!『セックス・アンド・ザ・シティ』は女性専用クラブ
全世界で旋風を巻き起こしている映画『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下SATC)のマイケル・パトリック・キング監督、そしてテレビドラマ版に引き続き、今回も手腕をふるうカリスマスタイリスト、パトリシア・フィールドが作品の魅力を語ってくれた。
アメリカではあの映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』を抜いて興収ランキングのトップに立った『SATC』。特に物語の舞台である地元ニューヨークでの盛り上がりはハンパなく、映画さながらのハイファッションに身を包んだ女性たちが劇場に駆け付け、長年の親友ともいえる4人の人気キャラクター、キャリー、ミランダ、サマンサ、シャーロットと再会を果たした。「たくさんのファンが映画館で記念撮影してたね。本当にお祭り騒ぎだったな」とブームの加熱ぶりを振り返るキング監督。これに続いてパトリシアは「『SATC』以前、女性は男たちが定義した女性像を押し付けられてきたの。でもキャリーたち登場人物が、とてもポジティブな方法で女性たちを解放してくれた。ファンは彼女たちに自分自身を重ね合わせ、勇気をもらってるのね」と『SATC』が放つあふれるパワーについて語ってくれた。
『SATC』といえば長年、高視聴率をキープし続けた大人気テレビドラマ。最終回から4年後を描いた今回の映画版は、世界中のファンをいかに満足させるかが大きなポイントとなったのはいうまでもない。「ファンは4人のことを細部に至るまで知り尽くしているから、ウソが通用しないのよ。わたしも自分の頭の中で4人の人生をリアルに想像しながらストーリーを作り上げた。その結果として彼女たちのファッションを決めていったの」とパトリシア。脚本も手掛けたキング監督は、『SATC』のテーマは進化だと断言し「この4年間に、悲劇も喜劇も経験した彼女たちの進化。それを見せたかったね。もちろん、パトリシアが言うようにファンにとってキャリーたちは親友だ。進化と同時に親しみを込める必要もあった」と映画化の苦労を明かした。
女性ファンが熱狂する一方、男性の観客や批評家からは「理解できない」という声もある『SATC』だが、「そんなの全然気にしないわよ」とパトリシアは一蹴。「だって、『SATC』は女性専用クラブなのよ」と力強く語った。隣に座るキング監督もこれに同意し「ニューヨークに暮らす女性たちの個性的でダイナミックな感性は、常識ばかりにこだわる男たちの理解を越えているからね」とコメント。とはいえ、現代を生きる全女性必見の『セックス・アンド・ザ・シティ』が、男性にとっても女性の心を理解するヒントになることは間違いない。この夏、ロマンチックな人間ドラマとして性別を越えた要注目作である。
『セックス・アンド・ザ・シティ』はニューヨークを舞台に、恋に仕事に奮闘する中年女性4人の姿を描いたスタイリッシュなラブロマンス。パトリシア・フィールドはこの映画のために、一流ブランド品からヴィンテージまで世界各国から1,000着以上のコレクションを用意したそうだ。
映画『セックス・アンド・ザ・シティ』は8月23日より日劇3ほか全国東宝洋画系にて公開