世界のキタノが出演?…と棚ぼた式にヴェネチアに招待されたビートたけしの怪獣映画
第65回ヴェネチア国際映画祭
第65回ヴェネチア国際映画祭において、招待作品、映画『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』の記者会見が現地時間28日に行われ、河崎実監督とともに、劇中で登場するタケ魔人が出席した。
宇宙怪獣ギララと、ビートたけしふんするタケ魔人が闘う本作は、北野武監督『アキレスと亀』と同じ上映日。“世界のキタノ”の出演作であることで映画祭関係者の目にとまった。“棚ぼた”作品だ。河崎監督も、ヴェネチア決定の朗報を受けた時に「どっきりカメラか、何かの悪戯かと思った(笑)。怪獣映画は日本の文化。これを機会に世界の人にも、この文化を知って欲しい」と野望を語った。
今回、北野監督とはまだ顔を合わせてないそうだが、「僕は、たけしさんを神様だと思っています。たけしさんの原点はお笑い。今回は”くだらない”と言いつつ、タケ魔人を許諾頂いて有り難い」とたけし愛を語った。 記者からはタケ魔人にもコメントがもとめられたが、「タケ魔人は神様なのでしゃべりません」(河崎監督)ということで、一言も発さず。だが会見終了後は、河崎監督と、監督の次回作「猫ラーメン大将」(12月公開)のキャラクターと一緒に写真撮影に応じるという、サービス精神旺盛な一面を見せていた。(取材・文:中山治美)