温水洋一が監督からイジめられた?照れくさそうなニガ笑い
20日、角川シネマ新宿にて映画『次郎長三国志』の初日舞台あいさつが行われ、監督のマキノ雅彦(津川雅彦)、主演の中井貴一、鈴木京香、鈴木京香、温水洋一、近藤芳正、そして山中聡が登壇した。
次郎長一家は貫録たっぷりの和服姿で登場し、第一声は森の石松役の温水が仁義を切り、観客を圧倒。しかし、これは温水が撮影のときにうまくセリフが言えなかったため、マキノ監督が仕掛けた罰ゲームだった。マキノ監督は撮影時、温水に「一番の見せ場だから、本番1カットでいくよ」と脅し(?)をかけたものの、10回やっても15回やってもNGの連続。橋を渡ってきてからセリフを言うのだが口が回らず、戻ってはまた繰り返しとなったようだ。
日がだんだんと落ちてきて、カラスが鳴き始めようとするころ、次郎長役の中井が「カンペいきましょう」と提案。中井の胸にカンペを貼って、再チャレンジしたものの、親分の協力もむなしくNGとなってしまったという。しかし今回、温水は完ぺきにセリフを言い、マキノ監督から「トチらないでセリフが言えたぞ!」とトゲのある突っ込みをくらい、照れくさそうな苦笑いをみせた。
次郎長とお蝶は理想の夫婦だといわれているが、お互いにどう思っていたかとの質問には「お蝶に心からほれていた。一方通行な思いかもしれないが、京香さんの雰囲気は男のあこがれ」と中井が鈴木にアプローチ。アプローチを受けたお蝶役の鈴木も「(親分に)うっとりし、頼り切っていた」と仲むつまじい様子を見せた。
『次郎長三国志』は、津川がマキノ名義で監督した二作品目。チャンバラ、義理、人情、夫婦愛ありと東海道の暴れん坊・次郎長一家が繰り広げる痛快娯楽時代劇。永遠のライバルである甲州の大親分・黒駒の勝蔵(佐藤浩市)やラストシーンでは石松の宿敵である三馬政(竹内力)との戦いが見どころとなっている。
映画『次郎長三国志』は角川シネマ新宿ほかにて全国公開中