峰岸徹さんの逝去に広末涼子、本木雅弘が「若々しく日焼けしていた…」
俳優の峰岸徹さんが11日、65歳で肺がんのため亡くなった。現在公開中の映画『おくりびと』で共演した本木雅弘、広末涼子、滝田洋二郎監督が追悼のコメントを発表した。同作は昨年の4月から5月にかけて撮影され、本木、広末らは伊豆でのロケで峰岸さんと仕事をした。
峰岸さんは同作で本木雅弘の父親役。父親の面影を追いながらも物語終盤でようやく対面することになる。本木は「昨年夏の初めごろ、映画『おくりびと』の撮影でお世話になりました。伊豆方面のロケに、長いドライブをご自分ひとりで、助手席に愛犬を乗せて、いらっしゃったのを憶えています。心身ともに若々しく、自然体で、誠実に取り組まれていました。突然の報せに心が痛みます。ただただ、ご冥福をお祈り申し上げます」と元気だったころの峰岸さんを振り返った。
広末はそんな本木の妻を演じており、本木とともに峰岸さん演じる本木の父親と対面する役を演じた。「突然の報せに、ただただ驚いております。映画『おくりびと』の現場でお会いしたときには大変お元気そうで、また新たな作品でご一緒できればと思っておりましたが、とても残念です。ご冥福をお祈り申し上げます」と本木同様元気なころの峰岸さんを思い、驚きをかくせない様子だ。
また、滝田監督は「『おくりびと』の撮影は、去年の4~5月に行われました。そのときはとてもお元気そうで、トライアスロンをされていたので真っ黒に日焼けをして、年を感じさせない健康的なお顔がとても印象に残っています。お酒も好きで、撮影中、一緒によく飲んで、大好きな落語についての話や、『映画をやりたい、またやろうね』と話をされていました。本当にお元気そうだったので、信じられません。『おくりびと』では、その存在感あふれる演技で、とても重要な役で出演していただき、ご縁ができて、たいへんうれしく思っていました。ありがとうございました。そして、心からご冥福をお祈りします」と当時の峰岸さんの演技を絶賛していた。
『おくりびと』は本木演じる元チェロ奏者が、納棺師のプロフェッショナルとなるまでを情緒たっぷりに描く。峰岸さんはそんな本木が幼いころにあこがれ、背中を追い求め続けた父親を演じている。
映画『おくりびと』は丸の内プラゼールほかにて全国公開中