審査委員長のジョン・ヴォイト、妻夫木聡主演の『ブタがいた教室』を絶賛!
第21回東京国際映画祭
26日、第21回東京国際映画祭がクロージングを迎え、授賞式後に審査委員長であるジョン・ヴォイトらが今回の映画祭の総評を述べた。
ゆっくりとした足取りで登場したジョンは、9日間の期間中にマスコミの取材に対応したり、コンペティション部門の作品を鑑賞したりと、連日大忙しだったせいか、さすがに疲れた様子だった。しかし、サービス精神旺盛で映画を心から愛しているジョンは、「とにかく、オープニングのグリーンカーペットのアイデアが素晴らしかった! あと、わたしはカンヌの映画祭など世界の映画祭にいろいろ行っているけど、あんなに大きくて丈夫なカーペットは初めてだった!」とリサイクルによって作られたエコ仕様のグリーンカーペットを絶賛した。
映画『トルパン』が監督賞とサクラグランプリをダブル受賞したことについては、「みんなに賞が行き渡るようにとは考えず、本当に一番良いと思った作品を選んだだけ」と純粋に作品の良さだけを考えて受賞作品を決めたことを明かした。
そんな中でも、ジョンが個人的に気に入って「小さなブーケをあげたい」と思った作品が3作品あるという。一つ目は子どもたちが生きることについて真剣に考え、成長していく姿が素晴らしかった映画『ブタがいた教室』。二つ目は純粋な愛が詰まっていた映画『ハムーンとダーリャ』。三つ目が夢を捨てずに生きることの大切さを改めて教えてくれた映画『プラネット・カルロス』だ。この3作品に関しては、「本当に素晴らしかった。若い人たちにぜひ観てほしい作品だから、3つをセットでDVDにしていろんな学校にばらまくといいかも!」と熱弁を振るった。常に映画祭を盛り上げようと一生懸命だったジョンは、最後に映画祭にかかわったすべての人に感謝の言葉と投げキスをして会場を後にした。