15歳で23歳の大人の女性演じて堂々の主役!すでに話題集中のティーンエイジャー
26日、海上自衛隊の横須賀基地へリポートにて映画『空へ ─救いの翼 RESCUE WINGS─』の完成披露記者会見が行なわれ、主演の高山侑子、井坂俊哉、三浦友和、浅田美代子、手塚昌明監督がヘリコプターに乗って登場した。
女性初の救難ヘリUH-60Jのパイロット・川島遥風(はるか)が、救難ヘリ操縦士として成長する姿を描く本作で、映画初出演にして主演を飾ったのは、期待の大型新人高山侑子。なんと彼女の父親は、2004年の新潟県中越地震で孤立した人々を救出し、翌年訓練中の墜落事故で殉職した本当の新潟救難隊員だったのだそうだ。「父がこの作品に導いてくれた」と本人が話すとおり、映画の中で亡き父の仕事を追体験するという不思議な因縁で映画デビューを果たすことになった。
1992年生まれで16歳になったばかりの高山は、「撮影中はまだ15歳で、23歳の大人の女性を演じなければならず、どう大人の演技をしていいのか戸惑いました」と演技の苦労を語った。真夏に行なわれた撮影では、コックピットの中の温度が40度まで上がり、熱中症で何度か倒れたこともあったそうだが、「最後のほうは慣れてきて楽しめました、ヘリコプターは大好き」と頼もしい発言で大物ぶりを発揮していた。
しかし、素顔はやはり普通の16歳。海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」に搭乗したとき「護衛艦の中では携帯の電波がつながらなくて、わたし“携帯命”なので、降りたとき電波がつながってうれしかったです!」と屈託なく話すところは、ごく普通の16歳の女の子そのものだった。
映画『空へ ─救いの翼 RESCUE WINGS─』は、航空自衛隊航空救難団を舞台にしたレスキュー・アクション。航空自衛隊と海上自衛隊の全面協力によって実現したリアルな救難活動シーンがみどころだ。
※航空自衛隊航空救難団は、1958年に自衛隊機の搭乗員を捜索・救出する目的で組織された救援組織で、警察、消防、「海猿」で知られる海上保安庁などが対応困難な厳しい状況で、民間人救出のためにも出動する救難のプロフェッショナル集団。