第33回報知映画賞決まる!『おくりびと』『ダークナイト』が受賞!
26日、第33回報知映画賞が発表され、アカデミー賞外国語映画賞日本代表作に選ばれた映画『おくりびと』や、故・ヒース・レジャーの遺作となった大ヒット映画『ダークナイト』が賞に輝いた。
作品賞・邦画部門で受賞となった『おくりびと』は遺体を棺に納める納棺師の物語で、主演を務める本木雅弘自身の体験から発案した企画を、映画『陰陽師 ~おんみょうじ~』の滝田洋二郎監督が映像化。第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞し、日本でも大きな話題を呼んだ作品だ。第13回釜山国際映画祭でも正式招待作品として上映され、好評を博し、第81回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品にも選ばれている。今回の受賞がアカデミー賞へ向けての幸先の良いスタートとなったことは間違いないだろう。
作品賞・海外部門はアメリカはもとより、日本でも高評価を得た『ダークナイト』。ティム・バートン監督やジョエル・シューマカー監督が描いたヒーロー色強いバットマン像を見事ぶち壊し、アメコミとは思えぬ深みのあるドラマとして再構築したクリストファー・ノーラン監督の手腕と、冷血さとブラックなユーモアを融合したジョーカーという複雑なキャラクターに成り切ったヒースの熱演が光る作品だ。アメリカで歴代2位の興行収入を記録し、さらにはヒースの熱演がオスカーに値するとの声もあり、『おくりびと』同様、アカデミー賞への飛躍が期待される。
個人部門では、堤真一が主演男優賞を受賞。映画『クライマーズ・ハイ』『容疑者Xの献身』の演技が評価されての受賞で、同じく『クライマーズ・ハイ』で共演した堺雅人も助演男優賞を受賞した。主演女優賞は、映画『グーグーだって猫である』『トウキョウソナタ』の演技が評価された小泉今日子。また、長渕剛の娘である長渕文音が映画初主演ながら映画『三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~』で新人賞を受賞した。
受賞結果は以下の通り。
作品賞・邦画部門:『おくりびと』
作品賞・海外部門:『ダークナイト』
主演男優賞:堤真一
主演女優賞:小泉今日子
助演男優賞:堺雅人
助演女優賞:樹木希林
監督賞:橋口亮輔
新人賞:長渕文音