アカデミー賞有力作『スラムドッグ・ミリオネア』イギリス・インディペンデント映画賞で3冠
イギリスのインディペンデント映画賞(BIFAS)に、ダニー・ボイル監督の映画『スラムドッグ・ミリオネア』(原題)が輝いた。
アカデミー賞候補最有力ともいわれる本作は、ムンバイの街角でチャイ(ミルクティー)を売っていた貧しい少年が、インド版「クイズ・ミリオネア」に出場して善戦するストーリー。今年のBIFASでは、マイク・リー監督の映画『ハッピー・ゴー・ラッキー』(原題)や、監獄でのハンガー・ストライキを描き話題となったスティーヴ・マックイーン監督の映画『ハンガー』(原題)などが注目されていたが、ダニー監督作が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀新人賞を受賞した。ローリング・ストーン誌では本作について「この映画には単なる賞賛ではなく、狂おしいほどの愛を感じる」と絶賛されているほか、USAトゥデイ紙では「人間の存在のバイタリティー、知識の力や活力をたたえたパワフルな物語。恐怖感があり、ユーモアがあり、人生を肯定的にとらえられる。そして何よりも、忘れがたい作品」と批評されている。