太宰治の小説を芥川賞作家の川上未映子がヒロインで映画化!窪塚洋介も出演
太宰治の人気小説「パンドラの匣」が映画化され、ヒロインを芥川賞作家・川上未映子と女優の仲里依紗が務めることが明らかにされた。監督は、映画『パビリオン山椒魚』の冨永昌敬。芥川賞作家が映画の主演を集めるということで早くも注目を集めている。
映画『パンドラの匣』は、太宰の熱烈なファンである冨永監督が原作に大胆な解釈を加え、冨永版『パンドラの匣』とも言うべき新たな世界を作り上げる。11月18日に宮城県・南三陸町にてクランクインし、太宰治生誕百年である2009年の公開を目指している。
物語は結核を患う少年、ひばりが終戦を機に健康道場と称する風変わりな療養所に入所。そこで出会った二人の看護師への恋心と、おかしな療養者たちとの日々を通じて彼が希望を見いだしてゆく姿がユーモアたっぷりに描かれる。
主人公の少年・ひばりを演じるのは、オーディションで選ばれた期待の16歳、染谷将太。『14歳』『フレフレ少女』にも出演している。彼が思いを寄せる看護師長・竹さん役には、「乳と卵」で第138回芥川賞を受賞した作家の川上。気まぐれな新人看護師、マア坊役には、『純喫茶磯辺』の仲。そして、物語の鍵を握るひばりの友人・つくしには映画『GO』『ピンポン』の窪塚洋介が務める。ほかにもふかわりょう、洞口依子、ミッキー・カーチスら、超個性派キャストが顔をそろえる。
映画『パンドラの匣』は2009年秋、テアトル系ほかにて全国公開