アカデミー賞主演女優賞確実?実力派女優ケイト・ウィンスレットが新作を語る!
2009年1月24日公開の映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』で、再びレオナルド・ディカプリオと共演した実力派女優ケイト・ウィンスレットが、新作映画『ザ・リーダー』(原題)について語ってくれた。本作は、第二次世界大戦後のドイツを舞台にしたドラマで、ケイトふんするハンナと、その彼女に恋する少年マイケル(デヴィッド・クロス)の悲恋を描く。
アメリカでは本作と『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の2作が12月公開ということで、忙しかったと語るケイト。だが子育ての傍ら本作に参加しようと決意した経緯について「5年前に息子のジョーを妊娠していたときに、この原作を読んだの。まず、その内容に惹(ひ)かれただけでなく、かなりの衝撃を受けたわ。誰かが映画化すると思ったけれど、20代だったわたしは、どんな女優がハンナを演じるのかしら? としか思ってなかったの(笑)。自分が演じるとは思ってもなかったわ! それからときが経過して、スティーヴン・ダルトリー監督からオファーを受けたのよ。彼には『この役はできないわ。だって、今のわたしは若すぎるもの』と答えたんだけど、よく考えてみたら、今の年齢はハンナと同じだったのよ。だからやろうと思ったの。でも撮影がディカプリオとの『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』と重なってしまって無理だったの。それからハンナは、ニコール・キッドマンに決まったの。でも彼女の妊娠と撮影スケジュールの延期で、今こうやってわたしのところに戻ってきたってわけ。本当に運が良かったし、恵まれていたのね」とうれしそうに語ってくれた。
デヴィッドとのラブシーンについては「デヴィッドにとっては、このようなシーンの撮影は未知の世界だったから、撮影前にはちゃんとした説明をしたのよ。こういうシーンの撮影は、数人が現場に残って、ほとんどのスタッフがその場にいないことや、正直な感情の伝達が重要なこととかをね」と先輩女優としてしっかりリードしていたことを明かした。
30代から、亡くなるまでのハンナをケイトが演じているのだが、そのメークアップはどのように行われたのだろう。「全員のチームワークのおかげよ。絶対にリアルでなければいけないから、映画の中でも一番素晴らしいメークアップをするという強い意志で取りかかったわ。衣装の下に何か詰め物をするというだけじゃ意味がないの。完ぺきなボディースーツを着て、そこからスタッフと相談しながら体型を作っていったわ。演技に関しては、カフェなどに座って年配の女性の動きを観察したり、まねをしながら覚えていったの」とのこと。その役作りが評価され、本作と『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のどちらかで、アカデミー賞主演女優賞のノミネートが得られるのではないかと期待されている。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)