7キロ減量して主演を演じ切ったスペイン実力派女優に直撃インタビュー!
アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表として選ばれた映画『永遠のこどもたち』で、主役を務めたスペイン実力派女優ベレン・ルエダに話を聞いた。
孤児院で育ったラウラ(ベレン)は、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと移り住んでいた。しかし息子のシモンが空想上の友だちを作って遊ぶようになり……。映画『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督プロデュースによるスピリチュアル・サスペンス。
脚本の段階で、一気に引き込まれたと語るベレン。「読み終わるまで一度も立ち上がることがなかったわ! これまで多くの脚本を読んだけれど、初めての体験よ。人間の内面のドラマを描いていて、決して恐怖の物語ではないの。観客はわたしが置かれた状況を通して、現実も空想も何もかもが理解できなくなってくるの!」とストーリーの素晴らしさにほれ込んだ様子。
ラウラを演じるにあたり、体重を落としたというベレンは「時間が経過していくうちに、ラウラの内面が極端に変化していくの。ラウラの心境としては、普通の生活を送ることができないから、肉体の変化は当然のことながら必要だと思ったの。7キロほどやせたけど、さらにメークで疲れ果てたように見せているのよ」と語ってくれた。本作はスペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で脚本賞を含む多数の賞を受賞した。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)
映画『永遠のこどもたち』はシネカノン有楽町1丁目ほかにて全国公開中