『愛を読むひと』でノミネート!スティーヴン・ダルドリー監督にインタビュー!
第81回アカデミー賞
映画『愛を読むひと』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたスティーヴン・ダルドリー監督に話を聞いた。本作は、第二次世界大戦後のドイツを舞台に、青年と年の離れた女性の悲恋を描く。
映画『めぐりあう時間たち』の脚本を執筆し、本作でも仕事をしている脚本家のデヴィッド・ヘアについて「この映画をオファーされる前は、彼もこの原作を読んでいて、すでにアンソニー・ミンゲラ監督の手で映画化されることを知っていたんだ。だが、アンソニーのスケジュール上の都合で、わたしが監督することになった。任された後は、デヴィッドとドイツに住む原作者のベルンハルト・シュリンクを訪ね、彼の通っていた学校や育った環境などを見て回ったこともあった」と語り、見事なコンビネーションを映画で見せてくれている。
ケイト・ウィンスレットと対等に演技をこなす若手俳優デヴィッド・クロスについては「これが初めての英語作品で、キャスティングした時点ではあまり英語が得意ではなかった。しかし彼は必死に勉強して、英語をマスターしてくれてね。オーディションでは知名度のある俳優もいたが、彼の演技が一番素晴らしくて、英語力よりも演技力を重視して依頼となったわけさ!」と演技を大絶賛。
また、ケイトに施されたメークについて「ケイト自身が、36歳から70歳までを演じ切らなければならないんだ。メークアップのテストを何度も繰り返し、ケイトの母親や祖母の写真を見せてもらったり、さまざまな工夫をして作っていったんだよ」と労力を費やしたことを明かした。本作はアカデミー賞作品賞にもノミネートされており、まさに注目の作品だ。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)