ユースケ・サンタマリア、「そこには確実に愛があった」と宮崎あおいへの思いを激白
14日、映画『少年メリケンサック』が初日を迎え、丸の内TOEI1にて主演の宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧、勝地涼、三宅弘城、そして監督の宮藤官九郎が舞台あいさつに登壇した。
個性豊かな出演者が勢ぞろいしたこの日、ハイテンションで舞台あいさつを盛り上げたのはユースケだった。「あおいちゃんの片胸をつかむシーンがあるんですけど、監督から『もげるくらいにもんでくれ』とわけのわからない演出をされて本当に困りました……」とウソに決まっているテキトー発言を連発。「残ってます、そのときの感触が」と右手まで掲げて見せ、「そこには確実に愛があった」と真顔でコメントするユースケの姿に、会場は爆笑となった。
本作で見事なコメディエンヌぶりを見せる宮崎の演技について宮藤監督は、「僕は現場でも演出をコロコロ変えるんだけど、それに対する反応が本当に早くてすごいと思いました」と絶賛。それを受けて宮崎も「何回もテストを繰り返すことで、どんどん面白いシーンになっていくのが楽しかった」と刺激的な撮影を振り返っていた。
また宮藤監督は「隣では、『余命』をやっているのに、こちらに来ていただいてありがとうございます。『余命』も観てください(笑)」と隣の丸の内TOEI2で上映されている、松雪泰子主演作も一緒に盛り上げるほどの余裕を見せていた。そして最後は「年を取ってもやりたいことをやり続けることの難しさと格好良さを感じてくれれば」と本作に込めた思いを語った。
映画『少年メリケンサック』は、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』以来、4年ぶり2作目となる宮藤監督の最新作。レコード会社で新人発掘を担当するかんな(宮崎)は、ネットでイケメンパンクバンドを発見する。しかしそれは20年以上前の映像で、メンバーたちは今はさえない中年オヤジになっていた……というコメディー。大河ドラマ「篤姫」とはまったく違う宮崎のはっちゃけたコメディエンヌぶりは必見。
映画『少年メリケンサック』は丸の内TOEI 1、新宿バルト9ほかにて全国公開中