除隊後本格復帰!ソ・ジソブが2年ぶりにスクリーンに戻ってきた!!
世界3大映画祭制覇に最も近いと言われている鬼才キム・ギドク原案の韓国映画『映画は映画だ』で、俳優を夢見るヤクザ・ガンペを演じ圧倒的なカリスマ性を発揮した韓国俳優のソ・ジソブ。出演後に周囲から「怖い人」と言われ困惑していることや、自身の持っていた偏見について来日インタビューで明かしてくれた。
韓国のみならずアジア各国で絶大な人気を誇るソ・ジソブ。モデル出身だけにスタイル抜群で“モムチャン(肉体美)”俳優としても有名な彼は、人気絶頂期の2005年兵役につき、約3年半ぶりに韓国芸能界に復帰した。本作を除隊後初の主演作に選んだことについて「脚本が気に入ったし、これまでやったことのない役柄だったから。また俳優から離れている間に『演技がしたい』という自身の欲求と、俳優にあこがれるガンペの思いが一致し、それを軸にして感情移入できた」と語り「撮影初日は社長を海に沈める船上のシーンで、とても緊張した」と振り返った。撮影現場での空き時間は写真を撮っていたそうで「もっぱら記録のようなもので、芸術的とは言えないですね(笑)」と笑顔を見せた。ちなみに愛用のデジタル一眼レフカメラはソニーのα900だそうだ。
ソ・ジソブは決して言葉数が多いタイプではないが、とても慎重かつ誠意を持って質問に答えてくれた。完成作を観て「安心しました。ソ・ジソブではなくガンペとして映っていたから」と満足そうにほほ笑んだ。ただ、出演後に「ソ・ジソブさんって本当は残忍で怖い人だったんですね」とたびたび言われ困惑しているというが、「演技力ゆえですね」と伝えたところ顔を真っ赤にして肩をすくめる、シャイな一面をのぞかせた。さらに写真撮影の際は、こちらの要望に「こう?」と飾らない態度で応じてくれるなど、フレンドリーな人柄も垣間見せた。
次回作の中韓合作映画でチャン・ツィイーの恋人を演じ、国際的に華々しく活躍しているソ・ジソブ。次なる目標は「悪役に惹(ひ)かれるが幅広い役柄をやりたい。俳優として今後やる役の方が断然多い」という口調から、自身の俳優としての未来に確固たる信念を持っていることがうかがえた。今後もソ・ジソブから目が離せない。
『映画は映画だ』は映画俳優になる夢を引きずるヤクザ(ソ・ジソブ)が映画出演を果たす過程で、自分自身を見つめ直すという異色のヒューマンドラマ。キム・ギドクの持つ独自性を基にしつつ、エンタメ性を兼ね備えた作品となり、本国でもスマッシュヒットを記録した。
映画『映画は映画だ』は3月14日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて全国公開