アカデミー賞、滝田監督が『釣りキチ三平』須賀健太を「彼しかいない」と大絶賛!
3日、丸の内TOEIにて映画『釣りキチ三平』完成披露試写会が行われ、須賀健太、塚本高史、香椎由宇、土屋太鳳、渡瀬恒彦、主題歌を担当したthe generous、原作者の矢口高雄、そして監督の滝田洋二郎が登壇した。
第81回アカデミー賞で外国語映画賞を授賞した映画『おくりびと』に続く滝田監督の新作だけあって、観客と取材陣で会場は満杯だった。俳優陣に続いて滝田監督が現れると大きな拍手が巻き起こった。「原作はリアルタイムで読んでいましたが、まさか監督することになるとは。須賀くんが現れて、三平をやるために生まれてきたとしか思えなくて、やることを決めました」と滝田監督が経緯を語ると、原作者の矢口も「須賀くんがいなければ実写化できなかった。テレビドラマやハリウッドからも話があったけれど、どこを探しても三平がいなかった。1983年に最終回を迎えてから、25年間待ち続けて、そんなときに彗星のごとく現れたのが彼だったんです」と須賀に出会えた喜びを語った。「この映画は、須賀くんの笑顔がすべてです」と心を込めて語る矢口のスピーチに、須賀も「演じられて本当に良かったです。ほかの誰にも譲れない役」と感無量といった様子だった。
滝田監督はオスカーを受賞して以来、すっかり「世界の滝田監督」と呼ばれてしまうことについて「自分ではまったく変わったつもりはないんです。『世界の』ってつけるのは、ほんと勘弁してください」と苦笑いする滝田監督。アカデミー賞は欲しいか? と聞かれた須賀も「欲しくないと言ったらウソになりますけど(笑)、僕は意識せずにやるのみです」と大人びた真剣な表情をみせた。
『釣りキチ三平』は、週刊少年マガジン50周年を記念して大ヒット漫画を映画化作品。釣りをこよなく愛する少年・三平(須賀)の情熱が、日本の暖かな家族の姿や大自然と共に描かれる感動作だ。
映画『釣りキチ三平』は3月20日より丸の内TOEIほかにて全国公開