キム兄、男泣き!“世界”への招待に松本人志からお祝いメールが!
11日、キム兄こと木村祐一の長編監督デビュー作映画『ニセ札』が初日を迎え、主演の倍賞美津子、青木崇高、村上淳、西方凌、三浦誠己らメインキャストとともにテアトル新宿にて舞台あいさつを行った。
「号泣したいです」と開口一番、木村は声を震わせた。立ち見まで出た満員の観客を前に「この映画にかかわったすべての人に感謝したい」と感無量の面持ちだった。実は、8月27日から開催される第33回モントリオール世界映画祭コンペティション部門への正式招待が決定し、芸人としても映画監督としても先輩にあたる敬愛してやまないダウンタウンの松本人志から「おめでとう。おれも頑張るわ」というメールを登壇直前に受け取り、いっそう感極まったらしい。
それでも、「良かったですね」とねぎらいの言葉をかけてくれた主演女優・倍賞には「おっぱい見せてください」とほかの映画のネタをかまし面目躍如の爆笑を誘った。木村が親愛を込めて“バイミツ”と呼ぶ倍賞は、涙もろい監督に「こういうすてきな心を忘れないでやって行ってください」とエールを送った。
さらに、主題歌「あなたが泣くことはない」を歌いながら “ニセASKA”こと〈惑星プラネット〉の田島孝一が花束を抱えて駆けつけた。何を隠そう田島はNSC(吉本総合芸能学院)での木村の教え子。晴れの舞台で感涙にむせぶ木村先生を前に緊張は極限に達し、滝のような汗を流しての熱唱となったが、ボケと立ち位置の二重のダメだしをくらってしまった。
『ニセ札』は日本史上最大のニセ札偽造事件という衝撃の実話を基に、ニセ札に夢をかけた人々の姿をオリジナル脚本で描いた意欲作。映画『おくりびと』が昨年グランプリに輝いたモントリオールに招かれ、幸先の良い監督人生のスタートを切ったキム兄は、すでに第2作の脚本に取りかかっている。
映画『ニセ札』はテアトル新宿、シネカノン有楽町2丁目ほかにて全国公開中