ニューヨーク発!トライベッカ映画祭開催!デ・ニーロ、ユマ・サーマンらが審査員
2001年に起きた911同時多発テロの後、復興を目指し開催されたトライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival)も、今年で8回目を迎える。
開催を告げるオープニング記者会見が開かれ、主催者であるジェーン・ローゼンタール、ロバート・デ・ニーロ、審査員のユマ・サーマン、そしてスパイク・リー監督らが登壇した。今年は、4,720作品の中から85作品の長編と46作品の短編が映画祭の期間中(4月22日から5月3日)に公開される。
まず共同設立者のジェーンは「これまで多くの方々から多大な評価をしていただき感謝しています。ニューヨークの復興を掲げたルーツを忘れずに、不安定な経済状況の中でも、映画文化を通してニューヨーカーの士気を盛り上げられたら幸いです。今回も、あらゆる国からさまざまなジャンルの作品が上映され、どんな方々にも楽しんでいただける選考を致しました」と開口一番に本映画祭の重要性を主張した。
一方、ニューヨーカーであるにもかかわらず、今年初めて本映画祭に参加したスパイク監督は「トライベッカ映画祭は、映画製作を続ける映画作家にとって、素晴らしい基盤を提供してくれた。僕がこれまで参加できなかったのは、このシーズンまで映画を撮り終えてなかったからなんだ(笑)。いつもはベニスやカンヌ国際映画祭に標準を合わせて製作していたから、こうやって公開できてうれしいよ」とコメント。なお今年のオープニング・ナイトでは、生粋のニューヨーカーであるウディ・アレン監督の『ホワットエヴァー・ワークス』(原題)のプレミアが行われる予定だ。
また、海外作品が含まれるワールド・コンペティションでは、メグ・ライアン、ウーピー・ゴールドバーグ、モーガン・スパーロックなどが審査員を務める。さらに、ニューヨーク市内で撮影された映画を対象にしたニューヨーク・コンペティションでは、エイドリアン・ブロディ、メリッサ・レオ、パーカー・ポージーらが審査員を務める予定で、ショート・フィルム・コンペティションの審査員には、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ジェームズ・フランコ、デブラ・メッシングらそうそうたるメンバーが名を連ねている。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)