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『チョコレート』のプロデューサー、世界的な有名トークショー・ホストとの電話をゲイと勘違い?

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大物をゲイと勘違い、リー・ダニエルズ監督
大物をゲイと勘違い、リー・ダニエルズ監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『チョコレート』をプロデュースし、監督としては今年のサンダンス映画祭で2部門を受賞したリー・ダニエルズ監督が、新作映画『プッシュ:ベイスド・オン・ザ・ノベル・バイ・サファイア』(原題)と過去についてApple Store(アップルストア)のイベントで語ってくれた。

映画『チョコレート』作品ギャラリー

 本作のコンセプトについてダニエルズ監督は「詩人サファイアの原作『プッシュ』を基に描かれていて、ストーリーは希望を持ち、人生に勝つことに触れている。それは、16歳の貧しく教養もなかった少女が、障害を乗り越えて、自分の道を切り開くチャンスをつかむストーリーなんだ。人が困難と格闘する物語に惹(ひ)かれ、題材もメジャー配給会社が避けて通るようなものに魅了を感じるんだよ」とどうやら癖のある題材が、彼の食指を動かすようだ。

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 『チョコレート』をプロデュースした過程については「初めてプロデュースした『チョコレート』と、それから約10年後に監督した本作の両方が、同じ配給会社なんだ。僕は、この会社に運命的なものを感じるね。『チョコレート』の企画は誰も映画化しようとはしなかったんだ。何度か、マーロン・ブランドやロバート・デ・ニーロ、そしてショーン・ペンなどをキャスティングする予定で進んでいたんだけどれど、予算の問題でNG。2度目のときも、オリヴァー・ストーン監督の予定で話を進めていたが、それも予算を理由にNGとなった。それで結局、僕は利益など考えずに製作を始めたんだ。マーク・フォースター監督は、僕の意見を聞き入れ、それを大切にしながら演出してくれたんだよ」と秀作誕生秘話を教えてくれた。

 サンダンス映画祭受賞後、世界的に有名なトークショー・ホスト、オプラ・ウィンフリーとした電話については「受賞後にオプラから電話があったけれど、僕はその電話を僕のゲイの友だちがイタズラでかけてきたと思ってね。だってその友だちはオプラのまねがうまかったから……。で『あの野郎、こんなときにイタズラ電話かよ!』と思っていたら、本当にオプラだったんだ! 本当に驚いたけれど、あの瞬間はハル・ベリーがオスカーを受賞したときよりも興奮したね!」と体験談を聞かせてくれた。

 『プッシュ:ベイスド・オン・ザ・ノベル・バイ・サファイア』(原題)には、そのオプラがエグゼクティブプロデューサーとして名を連ねている。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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