「24」ジャックの声優、頭突きのキーファー擁護「しょうもないオッサンですが」

　人気のテレビドラマ「24 TWENTY FOUR」で、主人公の捜査官ジャック・バウアーの吹き替えを務める声優の小山力也が15日、都内で行われた会見に出席し、頭突き事件を起こしたジャック役のキーファー・サザーランドを擁護した。

　事件は今月4日（ニューヨーク時間）、メトロポリタン美術館主催のイベント後に開かれた夜のパーティーで起きた。ファッション・デザイナーのジャック・マッコロー氏が女優のブルック・シールズにぶつかったにもかかわらず謝らなかったため、キーファーは頭突きを食らわせ、ジャック氏に鼻から出血するなど負傷させたと報じられている。キーファーは7日、ニューヨーク市警に自ら出頭し逮捕され、軽度の暴行罪で起訴された。

　劇中の得意技を現実にさく裂させ、過去にも飲酒運転で2度も逮捕されるなど、42歳のキーファーのやんちゃぶりに、小山は「もう本当にしょうもないオッサンですが、ご自分でも反省されていると思うので大目に見てやってください」と援護射撃。「わたし自身は気が弱いので頭突きはせず、ペコペコ頭を下げようと思っています」と頭突き技の吹き替えはしないことを誓っていた。

　同ドラマDVDリリース元の20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンによると、6月から始まる予定のシーズン8の撮影について「アメリカのFOXから何も言ってきていなので、影響はないようです」と延期のウワサを否定。同月、裁判所に出廷する予定のキーファーには「刑法的な部分はわかりませんが、社会的な部分ではハリウッドはスキャンダルがいっぱいあり、ある意味寛大。事件が公になったことで制裁を受けたという見方もあります」と話した。

　一方、「24」のキーファー（小山）の声と言えば、お笑いコンビ、どきどきキャンプの岸学らお笑い芸人の持ちネタとしても大活躍中。小山は「いろんなところで『24 TWENTY FOUR』を広めて盛り上げていただくのはありがたい。どきどきさんにもブラマヨ（ブラックマヨネーズ）さんにもお会いしたこともありますし」と笑顔で公認しつつ「ものには限度がありますから、作品に影響のないところで、ならね」と条件をつけていた。

　この日はオンライン外国為替証拠金取引サービスの「FXCMジャパン」が、「24 TWENTY FOUR」をプロモーションキャラクターとしたユニーク戦略の発表会で、戦略のキャッチコピーは「よく聞け！　為替は24時間動いている！」など。6月から小山ことジャックが声の出演をするテレビCMが放映される（関東地区限定）。