ウォンビンの兵役後初出演映画に5分間のスタンディングオベーション
第62回カンヌ国際映画祭
韓国俳優ウォンビンの兵役後初の出演映画『母なる証明』が現地時間16日、第62回カンヌ国際映画祭のある視点部門で公式上映された。上映後は、約5分間のスタンディングオベーションとなる熱狂ぶりで、ウォンビンは母親役のキム・ヘジャと抱き合い、関係者らと握手をしながら感動で瞳を潤ませていた。
同作品は映画『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』オムニバス映画『TOKYO!』に続き、4度目のカンヌ参加となるポン・ジュノ監督の最新作。田舎町で女子高生殺人事件が起こり、その容疑者となった息子(ウォンビン)の疑いを晴らすべく、母が真犯人を突き詰めていく人間ドラマだ。
ウォンビンは2005年に韓国の徴兵制度により入隊したが、2006年に左側ひざ十字靱帯断裂手術のために除隊し、しばらくリハビリに専念。本作が待望の復帰作となる。 この日の上映は、韓国の鬼才と韓国の母、そして韓国四天王がタッグを組んだ注目作とあって、会場には多数の韓国人が集結。また、映画『サースト』でコンペティション部門に参加しているパク・チャヌク監督や、コンペ部門の審査員であるイ・チャンドン監督も駆け付けていた。(取材・文:中山治美)