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清水崇監督、『呪怨』シリーズ10周年の呪縛を振り返る

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まさか僕がホラー監督になるなんて……。
まさか僕がホラー監督になるなんて……。

 映画『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』では二人の新監督に全権を譲り、原案と監修を担当した本シリーズの生みの親である清水崇監督が、最新作への熱い思いとともに、この10年の『呪怨』人生について振り返った。

映画『呪怨 白い老女』

 1999年にビデオ版からスタートし、劇場版、そしてハリウッド版リメイク『THE JUON/呪怨』で日本人として初の全米興行収入ナンバーワンという快挙を成し遂げた清水崇監督。もうすでに『呪怨』では行くところまで行った感があったので、「正直しばらく『呪怨』からは離れたい」と思っていたそうだが、今年は『呪怨』10周年の節目にもあたり、ゲーム版の監修も担当することからも、新作の原案と監修を担当することにノーとは言えなかったようだ。

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 二人の新監督による新しい『呪怨 白い老女』と『呪怨 黒い少女』を観ると、自分とはカラーが違うので充分に楽しめたという。『呪怨』というと自分が続けているという印象があると思うので、それを取っ払って、崩してそれぞれの監督の色にして欲しいと切望したそうだが、韻を踏んだタイトルだけは清水監督のひらめきを生かしてもらったとのこと。そこは一瀬プロデューサーの「清水が言っているから!」のツルの一声で、『新呪怨』や『黒呪怨』や『白呪怨』の候補は立ち消えになったという。
 
 監督自身は『呪怨』の呪縛から逃れられたのかと尋ねると、「僕も当初は自分が“ホラー監督”のレッテルを貼られるとは思ってもいませんでしたからね。そのイメージのまま10周年という感じですよね」と苦笑する。とは言いつつもホラーも嫌いではないので、次回作では日本初のデジタル3D実写長編映画『戦慄迷宮3D』に挑戦する予定だそうだ。今後のジャパニーズ・ホラーの未来について聞くと、「わかっていれば僕が教えて欲しいぐらいですよ!」と即答。最後に「多分これからの10年はまた『呪怨』が席巻するんじゃないですか? ただし僕じゃなくて別の監督でね!」といたずらっ子のような笑顔をみせた。『呪怨』シリーズは清水監督の手を離れても、まだまだ続くことになりそうだ。

映画『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』は6月27日より全国公開

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