14歳の天才少女・福田麻由子、「普通の制服が着てみたい」!?
映画『鉄コン筋クリート』で、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したマイケル・アリアス監督が初めて手掛けた実写映画『ヘブンズ・ドア』でTOKIOの長瀬智也と共演した福田麻由子が、作品のテーマや今後の目標について語ってくれた。
子役という枠を超えた存在感と繊細(せんさい)な演技で、本作をはじめ、映画『L change the WorLd』『犬と私の10の約束』、そして映画『GOEMON』と数々の話題作に出演している福田は、現在14歳の中学3年生。「今年は受験生なんです」と笑う表情は、どこにでもいる普通の中学生に見える。「でもよく考えてみたら、わたし普通の学生って演じたことないんですよね。学生服が着られる役って今しかできないので、できれば挑戦したいです」と語る福田に、仕事と学業の両立は大変ではないかと尋ねてみると、「でも、学校のみんなは、放課後や休日も部活をやっているから大変だと思いますよ。わたしは休みの日は寝ていますから(笑)」と女優業で忙しい中、プライベートは自分のペースで過ごしていると明かしてくれた。
そんな彼女が映画『ヘブンズ・ドア』で演じているのは、難病を患い幼いころから病院で暮らし、外の世界を知らない14歳の春海。今回も普通の少女とはかけ離れたキャラクターだったが、その内面にある気持ちには共感できたという。「自分の意思をしっかり持ったクールで大人っぽい子ですね。でもちょこちょこ子どもっぽい部分が表に出ちゃって、それが本当の春海だと思います。大人に見られたくて、背伸びする気持ちは普通の中学生と変わらないと思います」と福田。そう語る純粋な雰囲気に、これまで多くの作品で大人顔負けの堂々たる演技を披露してきた彼女の素顔が垣間見えた。
『ヘブンズ・ドア』は余命わずかと宣告された28歳の無職男(長瀬)と14歳の少女(福田)が病院を抜け出し、人生最高のエンディングを迎えるために逃避行を繰り広げるファンタジックなロードムービー。福田は「死が近づいた二人が、目の前のことだけを考えて一生懸命生きる姿がすてきでした。この作品を通して、今を大切にしたいというメッセージが伝わればいいと思います」と作品のテーマを語ってくれた。
『ヘブンズ・ドア スタンダード・エディション』DVDは7月15日、3,990円(税込)で発売。発売元:アスミック 販売元:ポニーキャニオン