曽祖父がノーベル文学賞作家のボリウッド美人女優登場-エジンバラ国際映画祭
6月20日(日本時間21日)、ボリウッド美人女優シャルミラ・タゴールがエジンバラ国際映画祭でトークショーを行った。シャルミラは、インドで詩聖とあがめられているラビンドラナート・タゴールのひ孫にあたる。ラビンドラナートはノーベル文学賞を受賞しているほか、思想家としても知られている。
歌とダンスで、きらびやかに見せるのが一つのパターンになっているボリウッド映画は、インド系の人々が多く住むイギリスでは人気が高い。少女のころに女優としてのキャリアをスタートさせ、62歳となった今も現役で多くの作品に出演しているシャルミラは、広く映画の振興のために活動しているほか、インドのユニセフ国内大使も務めている。
トークショーに先立っての記者会見で、シャルミラはインドの映画状況について「インドは確かに保守的な国だけど、とてもとても大きな国。その中からは、これまでとは違った新しいタイプの映画も生まれてきているわ」と語った。また、本映画祭で上映される問題作映画『アンチクリスト』(原題)のような暴力的な描写が多い映画は、女性にとってつらいのでは? との質問に「とんでもない。それぞれの見方で世界を切り取ってみせるのが映画」とボリウッドだけにとどまらない映画への情熱を感じさせた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)